暁 〜小説投稿サイト〜
ヤザン・リガミリティア
爪研ぐ獣達
[1/11]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
閲覧履歴 利用規約 FAQ 取扱説明書
ホーム
推薦一覧
マイページ
小説検索
ランキング
捜索掲示板
ログイン中
目次 小説情報 縦書き しおりを挟む お気に入り済み 評価 感想 ここすき 誤字 ゆかり 閲覧設定 固定
ヤザンがリガ・ミリティアにいる   作:さらさらへそヘアー

<< 前の話
目 次
次の話 >>
10 / 38
爪研ぐ獣達

ジン・ジャハナムのポイントD.D.召集令発動。

とうとうこの日が来たとオイ・ニュング伯爵は歓喜に打ち震えていた。

 

「宇宙で連邦が動いたお陰だ…我々の頑張りが…とうとう連邦に活を入れたのだ。

地球に打ち込まれたザンスカールの軛くびきであるラゲーンをようやく攻略できる…」

 

伯爵が言う通り、腑抜けていた連邦の…例え一部隊一艦隊とはいえ動いてくれたのは、

まさにリガ・ミリティアが全霊をもって活動したからだった。

レジスタンスのスタッフ達の士気を高める為にと揚々と語る伯爵。

 

「地球から奴らのギロチンを一掃し――ん?」

 

だが、そこに通信士が慌ててやって来て伯爵に新たな電文を手渡した。

 

「伯爵、緊急の追加暗号です…これを」

 

「うむ…」

 

この場ではニュング伯爵とヤザン隊長しか読めない特殊暗号であるそれを見、

読み進めていくのと同期して伯爵は表情を変えていった。

 

「―――これは…信じられん!ベスパがラゲーンを空っぽにしたのか!?」

 

伯爵の言葉にその場にいた皆がざわついた。

ざわつく観衆の中の1人、恰幅が良い老婆のエステルが大きな声で伯爵へと疑問を飛ばす。

 

「なんだい伯爵!どういうことだい。

ベスパが尻尾を巻いて逃げたっていうのかい?」

 

伯爵はエステル老だけでなく皆を見渡して、間を置いてから口を開いた。

 

「いや、違う。今から説明しよう。

皆、聞いてくれ…ラゲーンのイエロージャケット達が、

基地を空にして殆ど全戦力を率いて出撃したのだ」

 

更にスタッフ達がざわめく。

ザンスカールにとってラゲーン基地は地球侵攻成功の象徴でもある。

ザンスカールの兵員達は埃臭い片田舎と小馬鹿にしているらしいが、

衆目が見る所はラゲーンというのはベスパの勝利の証であったし、

少なくともザンスカールの上層部は

ラゲーンを一大拠点にするつもりであろうとリガ・ミリティアは見ていた。

だが、それは思い違いだったらしい。

 

「今朝、まだ陽も暗い早朝からベスパの大部隊が南西方面に出撃した」

 

伯爵の言葉に再び全員がどよ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ