野獣という男
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程度には鍛えていた筈だが」
「オリファーさんもシュラク隊と合流して、戦闘をしつつカリーンには向かっているようです」
「オリファーもいながら、ガンイージを抱えるシュラク隊が北に逃げているのか!?
チッ、あいつら…何をやっていやがる!
相当な規模のベスパが相手なのだろうな?」
「詳細はミノフスキー粒子のせいで何とも…。
でも、大規模なのは間違いないようです」
「わかった。ネス、俺のシャッコーを温めておけ。すぐに出る!」
「はいッ!」
息荒いネスは、また全力の駆け足で部屋を飛び出して整備場へと駆けていった。
ヤザンがカテジナを見る。
「そういうわけだ。
俺は出てくるが…お前は俺が帰ってくるまでにこいつらを終わらせておけよ」
カテジナは、じとりとした目つきでヤザンを見返して言った。
「あら、そう。いってらっしゃい。また人殺しに行くのよね、あなたは。
そんなに戦争が――って何をっ!?」
カテジナが精一杯の嫌味と正論をぶつけようとしている最中、
カテジナの目の前でヤザンはさも当然といった風に黄色い派手なツナギを脱ぎ始めていた。
「あァ?これから出撃なんだ、パイロットスーツに着替えるんだよ」
「そ、そんなの分かるけど!私の前で着替えることはないでしょう!!」
「ここは俺の部屋だ!ギャンギャン喚くなよ!」
「ちょ、ちょっと!?」
怒鳴りながら着替えを順調にすすめるヤザン。
とうとう淑女の前でパンツすら脱いで裸一貫となる。
「〜〜っ!」
赤くした顔を白い両手で覆い隠すカテジナだが、
指の隙間からはっきりとヤザンの股間にぶら下がる男のモツを見てしまった。
ゴクリと、乙女の喉がなる。
「…カテジナ・ルース!」
「な、なによ!!」
突然、でかい声で名を呼ばれて、
カテジナは自分がヤザンのモノを盗み見てたのがバレたのかと思った。
「戦闘前は男ってのは滾るんだ…!わかるか?」
鍛え抜かれた浅黒い筋肉と黒光りするオスそのものをぶらぶらさせて、
ほくそ笑んだヤザンがカテジナに近づく。
どうも、ヤザンは彼女が興味津々に己のモツを視界に収めたのを承知していそうだ。
乙女の盗み見はバレていた。
「あっ、そ、それが…なに!?わ、私をどうしようっていうの!
それ以上近づいたら…ひ、人を呼ぶからッ」
「呼べよ。貴様が俺に手篭めにされるの
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