獣の安息 その1
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からそうも不満を言う。
なら、俺が貴様に仕事をくれてやるよ」
ヤザンはそう言うとニヤリと笑って、
カテジナは頬を赤らめていた。
その日から、カテジナは
機密に当たらないヤザンの雑書類の全てを1人で整頓することになった。
それは紙とデータディスクの山であった。
重要性が低く優先順位低と判断された書類を、ヤザンはずっと放置していた。
軍隊という公的な組織ではなく、
また他に重要な仕事を多く抱えていつつも
秘書や事務の類の人材が無かったということで長年放置されてきた書類達だ。
オリファー・イノエがいた頃は彼に押し付けていた書類の山達でもある。
「…嘘でしょ…」
ヤザンの執務室に入ったカテジナは、
背中で泣くカルルマンと一緒に泣きたくなってきていた。
その日からヒステリックに地下工場内で叫ぶカテジナの姿は見られなくなった。
代わりに、隈をつくった顔で
フラフラとヤザンの執務室と食堂を行ったり来たりする彼女の姿が頻繁に目撃されたという。
ヤザンはのびのびと水を得た魚のように、
MS訓練にだけ精を出す事ができてとても機嫌がよくなったそうだ。
MSシミュレーター室からはウッソとマーベットの悲鳴が引っ切り無しに響くようになった。
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