蜂を駆る獣
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ヤザンがリガ・ミリティアにいる 作:さらさらへそヘアー
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蜂を駆る獣
現代では誰もが知るポンコツMSジェムズガン。
それが今日ほど頼もしく見えたことはない。
オデロ少年は目を輝かせて、
カミオンから打ち上げられた信号弾を目指して滑空し降りてくるジェムズガンを出迎えた。
いつの時代も、男・の・子・というのは戦争の善悪や悲惨さを別として、
単純に戦う者のカッコ良さに惹かれる。
それは闘争と切っても切れない縁を持つオスの本能がさせているのかもしれない。
「すごい!すごいよ!どんな人が乗ってるんですか伯爵!」
興奮状態にある少年らを苦笑いしながらオイ・ニュングは答える。
「ああ、見ての通りだ。旧式でザンスカールと渡り合えるリガ・ミリティアの最大戦力さ。
ただ――」
ちょっと女子供が嫌いだから気を付けろ。
そう続けようとしたオイ・ニュングの言葉は
ジェムズガンのスラスターが巻き起こす風圧に掻き消された。
「すっげぇ!ねぇ、顔見せてくださいよ!ねぇ!」
ぴょんぴょんMSの足元で跳ねる少年2人…
オデロとウォレンをこの男が歓迎するわけもない。
わざと脚部スラスターを強め、その風圧で2人を転がして除けた。
「わぁあぁっ!」と叫びゴロゴロ転がっていく少年らを見つめている
ジェムズガンの外部スピーカーが不機嫌な声を張り上げる。
「伯爵!いつからカミオン隊はミドルスクールになった!」
オイ・ニュングは苦笑いを止めて物哀しい表情で抗弁する。
「仕方がないだろう。ラゲーンを焼け出されたこの子達を放っておくことも出来なかったし、
それに働き者だ。手伝ってもらっている」
「各地の秘密工場を巡っていたカミオン隊は、
戦災孤児などいちいち拾って戦争やる気だってのか!」
「我々だって人手が足りないんだ。我慢してくれ隊長」
使えるものは何でも使う。
それがリガ・ミリティアだ。
そうしなければ日の出の勢いのザンスカール帝国には抵抗できないのが現実だった。
そういう逼迫した事情をヤザンとて知ってはいる。だがそれとこれとは話が違う。
頭に来るものは来るのだから仕方がない。
「…こ
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