蜂を囚える獣
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ヤザンがリガ・ミリティアにいる 作:さらさらへそヘアー
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シャッコーの宇宙でのテストは別のパイロットがやっていたそうですが当SSではクロノクルさんがやっていたと思って下さい。
蜂を囚える獣
地上でのテストは危険だと兵らに口々に言われた。
ラゲーン基地のファラ司令にもやんわりと中止を勧められた。
基地司令ファラ中佐が言うには、
「宇宙でのシャッコーの試験は立派に務めあげたのだから、
中尉はもうラゲーンにシャッコーを無事運んでくれただけで責務は果たしたと言えよう。
テストはこちらのパイロットが引き継ぐので中尉は本国に戻ったら如何かな。
女王様には、ファラがまたお目にかかれるのを楽しみしているとお伝え願えれば嬉しい」
という事だった。
ファラ司令の口振りは、クロノクルが聞いた噂が本当らしいことを疑わせる。
地上軍が芳しくないという噂だ。
腹芸などできないクロノクルはファラに素直に聞いた。
「やはり情勢は良くないのですか?
ラゲーンから南西…オクシタニー方面…兵達が獣が潜んでいる≠ニ」
オクシタニーとは旧世紀で言うとフランスの南…スペインとの国境の地域で、
ラゲーンはドイツのミュンヘンの宇宙世紀時代の名である。
クロノクルの言い様にファラは自嘲気味に笑う。
「ふっ…くだらん噂だよ。兵というのは意外と迷信深い所もあってな。
古い言い伝えではその辺りにジェヴォーダンの獣伝説とかがあって…
それで兵達が余計に怯えている。
…それにオクシタニー以外の地域への侵攻は順調だ。
西方から北、東に至るまで私の軍団は
ザンスカールの版図を広げマリア主義の教えを広めている」
「しかし南西だけは停滞しているのでしょう?
実際、オクシタニー方面でゾロの編隊が2部隊行方不明…、
討伐隊は散々な様子で逃げ帰ってきたとお聞きしましたが」
ファラの無表情がやや崩れた。
不機嫌が眉間に見て取れる。
「だからこそだ。
中尉には大事を取ってヨーロッパでのシャッコーの試験を中止して貰いたい。
本国には私から事情を説明するので心配は無用だ。
現在、ラゲーン基地でもジェヴォーダンの獣討伐計画は進行中で、
以前とは違う本格的な獣退治部隊
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