置き去りにされた獣
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ャンプへ。
貴様らは見事に俺のおメガネに適って新型で構成される新設部隊の候補生となった。
俺はMS隊統括のヤザン・ゲーブルだ。
さて…まだ貴様らの顔と名前も一致しておらんが…
全員、後ろを見ろ」
整列している美女達は、強面の上官に促され背後を見る。
そこには、彼女らと同じように並ぶジェムズガン達。
「全員、MSに搭乗。これより実機訓練に移る」
ヤザンの宣言に女達の端正な顔がギョッと歪む。
「えっ!?」
「いきなり、ですか?」
皆、顔を見合って口々に驚くがそれをヤザンの怒声が遮った。
「ごちゃごちゃ言っとらんで乗るんだ。
今からお前らの腕前を見せてもらうぞ…!
いいか、シュラク隊は普通の部隊じゃない。
精鋭部隊を期待されているんだ。だから新型も与えられる。
俺が創設と訓練を受け持つ限り、醜態は許さん!
貴様らしっぽりと扱きぬいてやるぜ。
俺より搭乗が遅れた奴はすぐに荷物をまとめて帰ってもらう」
言うや否や、ヤザンは走り出してさっさと自分の乗機へ駆けていく。
慌てたのは候補生達だ。
面くらいつつも上官同様走り出した。
「イキナリこういうことする男なのね!まったくもう!」
大人な女の雰囲気を持つジュンコ・ジェンコ。
「なにアイツ!あんなのが私達の上官になるわけ!?」
集った美女らの中で一番豊かなバストを誇るマヘリア・メリル。
「典型的なパワハラ男って感じじゃない!やな感じだわね!」
黒いおかっぱヘアが特徴的なコニー・フランシス。
「でも、ああいうタイプっていざとなると頼りになる系じゃない?」
赤みがかったオレンジ色のポニーテールを持つ褐色肌のケイト・ブッシュ。
「うそっ!あんたあんなのがタイプなの?」
ケイトよりも短く色もよりオレンジに近い髪のヘレン・ジャクソン。
「…まぁ好みは人それぞれだよ」
やや癖のあるブロンド美女、ペギー・リー。
他にも十数名の女性が彼女ら同様にMSに向かって駆けていた。
個人用ウィンチワイヤーで昇降し飛び乗った所でヤザンの声が響く。
「よぉし、どうやらこの時点で脱落する者はいないようだな。
さて…貴様らの訓練だが……俺の後ろに森が見えるな?
そこで実戦形式で揉んでやる。
禁じ手は何もない。森に着地した時点で開始だ。ついて来い!」
バーニアを吹かし背後の森へ滑空するヤザン機。
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