第二十話 蛇の神々その十二
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「そやから日本の法皇はな」
「かなり特異やな」
「神道の棟梁みたいなお立場で」
天皇陛下はというのだ。
「それでいてお坊さんにもとか」
「やっぱりないか」
「他の国にはな」
「神社の敷地に寺があったりもするな」
リーはこのことを話した。
「逆もな」
「神宮寺とかやな」
「ああ、そういうのもな」
「日本独自か」
「ほんまな」
リーも芥川に話した。
「独特の宗教観や」
「そやねんな」
「他の国にはない」
「よお言われてるが」
「まさにその通りや」
こう言うのだった。
「複数の宗教が存在する国はあっても」
「人が同時に複数の宗教を信仰してるのはか」
「ないわ」
独特だというのだ。
「ほんまな」
「そやねんな」
「しかし」
「しかし?」
「それが普通やとな」
リーは芥川に言った。
「日本人は思ってるな」
「その節はあるわ」
芥川も否定しなかった。
「実際にな」
「そやな、あと神仏は身近にあるな」
「姿は見えんでもな」
「まさに神羅万象にな」
「神様がおるな」
「仏様もな」
「そうした考えや」
こうリーに話した。
「ほんまな」
「そやな、日本人は」
「ただ身近にい過ぎて」
神仏達がというのだ。
「信じてる宗教がないとかな」
「言う人おるな」
「それで他の国行って公の記入欄に信じてる宗教があって」
「ないと書く人おるな」
「それで警戒されるからな」
こう言うのだった、尚この話は実際にあったことである。
「他の国で無神論やとな」
「警戒されるさかい」
綾乃が言ってきた。
「どうしても」
「そうやねんな」
「例えばイスラムでそう言ったら」
自分は無神論者だとだ。
「拠って立つモラルがないと認識されて」
「それでな」
「もうどんな悪いことをしても平気な」
「サイコパスみたいに思われて」
「思いきり警戒されるわ」
「そや、しかもな」
芥川は考える顔になって述べた、そして彼がこれまで会ってきた見て来た人達のことを思い出すのだった。
「日本で無神論の人ってな」
「変な人見受けられるね」
「自分の力で生きていくと言って」
そしてというのだ。
「自分の腕出して言うけど」
「まさに力やね」
「自衛隊全廃しろと言うて」
そしてというのだ。
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