第八十話 久しぶりに会ってその九
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「人とか団体のね」
「コネなんだよな」
「何か奈良県だと元々どうしようもない不良で」
「不良かよ」
「暴力ばかり振るったけれどスポーツで大学入ってね」
「ああ、そっからコネでか」
「先生になって」
それでというのだ。
「生徒に暴力振るい放題みたいよ」
「無茶苦茶酷いな」
「コネで入って」
そうしてというのだ。
「しかも公務員で学校って閉ざされてるから」
「悪事ばれないんだな」
「何か生徒を床の上で背負い投げしても」
「それ死ぬだろ」
鳴海はその話を聞いて驚いて言った。
「普通に」
「幸い怪我しなかったけどね」
「それでも立派な犯罪だろ」
「一切お咎めなしよ」
「それ一般社会でやったらその場でクビだろ」
鳴海は驚いたまま言った。
「学校だってな」
「柔道の授業や部活でもね」
「畳の上でするものでな」
柔道の技はというのだ。
「床の上とかでやったらな」
「立派な暴力でね」
「退学だろ」
そうした時点でというのだ。
「それで奈良県だとかよ」
「そんなことしてもね」
「クビにならないのかよ」
「コネで不良さんが入ってね」
「有り得ないな」
「しかも偉くなってくとか」
「そんなのが教頭先生や校長先生か?」
鳴海はさらに呆れてかな恵に言った。
「酷いな」
「そうよね、それが公立で」
「うちはそうした先生いなくてか」
「それで問題があったら言われてね」
「責任取らされるからか」
「いいわよね」
「というか外がおかし過ぎるな」
公立学校がとだ、鳴海は言った。こうした教師が実在してそうした行為を行っているのが日本の教育の実態なのだ。
「幾ら何でも」
「そうよね」
「うち先輩もな」
「そんなことしないわよね」
「ラグビーの練習は厳しいよ」
これはというのだ。
「いつも走って身体と身体がぶつかるだろ」
「滅茶苦茶体力使うのよね」
「ああ、それで怪我も多いからな」
「練習の時は厳しいのね」
「けれどコーチがいつも言ってるんだ」
その人がというのだ。
「ラグビーは紳士のスポーツだってな」
「イギリスじゃそうだしね」
かな恵もそれは知っていた。
「元々名門の学校で生まれた」
「ラグビー校な」
「そうしたスポーツで」
「だからマナーを守ってな」
「試合して」
「練習もな、それで暴力なんてな」
それこそというのだ。
「絶対にだよ」
「振るうなって言われてるのね」
「今話した白ランの先輩だってな」
「暴力振るわないのね」
「ああ、むしろ紳士だよ」
そうした人だというのだ。
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