第八十話 久しぶりに会ってその五
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「今はな」
「自衛官になるつもりないのね」
「そうなんだよ」
こうかな恵に話した。
「今の俺はな」
「そうなのね」
「けれど恰好いいとはな」
その様にはというのだ。
「思ってるさ」
「そうなのね」
「それで好きだよ」
笑ってこうも話した。
「自衛隊は」
「私もよ」
「そうだよな」
「格好いいし強いし」
かな恵は笑顔で話した。
「そしてね」
「規律正しくてな」
「いざって時は真っ先に来てくれて」
「俺達助けてくれるしな」
「警察や消防署もそうだけれど」
「自衛隊だってそうだよ、嫌うとか」
鳴海は飲みながら話した。
「ないだろ」
「というかね」
かな恵も飲みながら応えた。
「どの国の人も自分の国の軍隊をね」
「好きだよな」
「そうよね」
「色々言われてるロシア軍だってな」
「ロシアからの子皆好きだしね」
「恰好いい、強いって言って」
鳴海は焼きそばをすすって言った。
「それでな」
「そうよね」
「自衛隊昔の日本軍とロシア軍比べたら」
「ロシアの子達には悪いけれど」
「素行全然違うだろ」
鳴海は言い切った。
「悪いことは殆どしない」
「そうよね」
「ソ連軍だって酷かっただろ」
このことも話した、ロシア軍がソ連軍になってもその素行が非常に悪質であったことは歴史にある通りだ。
「そんな軍隊と比べたら」
「自衛隊なんてね」
「どれだけ立派か」
「昔の日本軍だって」
「それで自衛隊嫌いでな」
鳴海はそうした人達のことも話した。
「ソ連軍好きだったんだろ」
「あの軍隊をね、けれど」
「ああ、そのソ連軍今はロシア軍な」
「あの軍隊だって好きだしね」
「ロシア人はな」
「それじゃあ」
それならとだ、かな恵は焼きそばをすすってから言った。
「私達だってね」
「自衛隊好きでいいだろ」
「おかしくないわね」
「何か陸自さんが来た人たちに親切らしいな」
「そうなの?」
「ああ、ラグビーの先輩に聞いたんだよ」
こう前置きして話した。
「そうなんだよ」
「陸自さんが一番親切なの」
「見学に来た人達にな」
「そうなのね」
「海自さんはすぐに海軍のこと胸張って言うだろ」
「あっ、江田島そうよね」
かな恵は言われて頷いた。
「呉だって」
「それで空自さんはな」
今度は航空自衛隊のことを話した。
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