第八十話 久しぶりに会ってその三
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「それでポテトチップスもな」
「買ってきたの」
「そうなんだよ」
「じゃあ作らなくていい?」
「別にいいだろ、手間だろかなも」
かな恵を気遣って言った。
「だからな」
「いいのね」
「もうお湯入れてな」
カップ焼きそばにというのだ。
「それでな」
「食べるといいのね」
「実は二人分買ってきたんだよ」
鳴海は笑って話した。
「焼きそば二つな」
「そうなの」
「ついでに言うとダブルだよ」
サイズの話もした。
「だからな」
「量は問題なしね」
「ああ、だからな」
それでというのだ。
「量は問題ないぜ」
「私も普通のサイズだけれど二つ用意したわよ」
「じゃあ他のおつまみとで充分だな」
「そうよね」
「じゃあね」
「もう作らなくていいよ」
「今すぐお湯入れて」
そしてというのだ。
「食べよう」
「そうしような」
二人でこう話してだった。
カップ焼きそばの蓋を開けてそこからまずはソースの袋等を出して具を入れてお湯もポットからっ注ぎ込んでだった。
時間になるとお湯を捨ててソースをかけて混ぜてだった。
二人で乾杯をして焼きそばを食べて飲み食いをはじめたが。
かな恵はストロングのレモンを飲んでから鳴海に言った。
「久し振りに会ってね」
「こうして話してか」
「やっぱりいいよね」
笑顔での言葉だった。
「本当にね」
「俺もだよ、毎日携帯で話してもな」
鳴海もそれはと返した。
「それでもな」
「こうして直接会うとね」
「全然違うよな」
「そうなのよね」
「ああ、それでな」
鳴海もストロングのレモンを飲みつつ話した、缶はどれも五〇〇のものでそれぞれ三本ずつ用意されている。レモン以外にもグレープフルーツがある。
「一緒に飲んでな」
「食べるとな」
「やっぱり違うよね」
「ああ、一人で飲んで食うよりもな」
それよりもというのだ。
「二人でな」
「飲んで食べた方がいいよね」
「そうだよな、それでどうだったんだよ」
鳴海は焼きそば、ダブルサイズのそれを食べつつかな恵に尋ねた。
「夏休みは」
「楽しかったよ」
かな恵は飲んでから答えた。
「もうすぐ終わるのが残念な位ね」
「そうなんだな、俺もだよ」
鳴海も飲んでから答えた。
「やっぱりな」
「楽しかったのね」
「部活で汗かいてバイトだってな」
「してたの」
「ああ、部活ない日はな」
ラグビーのそれがというのだ。
「いつもな」
「アルバイトしてたの」
「コンビニでな」
「そっちでなのね」
「面白かったしな」
アルバイトについてこうも言った。
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