第八十話 久しぶりに会ってその二
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「そうだったな」
「だからな」
「それでか」
「飲めないし勉強あるから」
「受験生だからか」
「エスカレーターで入れるけれどさ」
「それでも成績はいい方がな」
明男に笑って返した。
「いいよな」
「俺特進科狙ってるし」
「お前成績いいのかよ」
「それなりにな」
「偉いな、それは」
「そうか?それで勉強あるからさ」
鳴海の言葉に機嫌をよくして笑って返した。
「俺はな」
「もうこれでか」
「ああ、それじゃあな」
「またな」
「受験終わったら飲もうな」
「その時はお前と二人でな」
こんな話をしてだった。
鳴海は明男に案内されて家に上がりリビングに通された、そして自分の部屋に戻った彼と別れてだ。
テーブルの空いている席に座ってかな恵を待った、すると。
すぐに上はティーシャツでまだ濡れた髪の毛で膝までの緑のジャージを穿いたかな恵が来た、かな恵は鳴海を見ると彼に声をかけた。
「ああ、もう来てたの」
「今さっきな」
「そうなのね」
「しかし実際に露出な」
「この通りね、半ズボンじゃなくてね」
鳴海にそのジャージ姿で話した。
「露出はね」
「控えてるんだな」
「だからお家の中でもね」
それでもというのだ。
「ミニスカや半ズボンはね」
「穿かないんだな」
「そうしてるの、あとこうして」
足の先を見せた、そこには白い靴下があった。
「足もね」
「出してないんだな」
「何か出してるとね」
「冷えるだろ」
「夏でもね」
「そうしてるんだな」
「お陰でこうしてね」
「露出のないか」
「そんな格好よ、今は」
鳴海に笑って話した。
「いいかしら」
「ああ、冷えそうにもないしな」
「適度に涼しいって感じね」
「そうだよな」
「それならいいわね、それでね」
かな恵は笑って話した。
「これからね」
「ああ、飲もうな」
「食べてね、焼きそば買ってるから」
「カップのか」
「カップもあって」
それにというのだった。
「普通のね」
「焼きそばもあるのかよ」
「よかったら作るけど」
その焼きそばをとだ、かな恵は鳴海に笑って話した。
「キャベツとソーセージと烏賊もあるし」
「三つ共あるんだな」
「天かすもね」
これもというのだ。
「あるわよ」
「いや、こっちカップ買ってきたしな」
そちらの焼きそばをとだ、鳴海は答えた。
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