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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
AXZ編
第155話:靄が掛かった記憶の果てに
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どまだ理解できる。まさかあんなやり方でこの怪物を攻略するとは思っていなかったが、対処や次にすべき行動は直ぐに選択できた。
だが何度でも復活する不死身の能力が無力化された事は、彼女らの理解の範疇を超えていた。考えられるとすれば、術式に何らかの不具合があると言う事だけになるが……
「ガルドさん、マリアさん! お待たせしました!」
「ここからは、アタシらも参加だ!」
「さ〜て、ショーの本番はここからだぜ!」
次々とやってくる仲間達に、マリア達の顔にも安堵が浮かぶ。
だがその安堵も、突如響き渡った笑い声にかき消された。
「フハハハハハハハハハハッ!!」
「な、何だ何だ? つかあれ、ファントムだぞ颯人ッ!?」
「おいガルド! あれ元はどんな奴だ? 新しい幹部か?」
「知らない。ここに来た時には既にファントムだった」
困惑する颯人達を他所に、レギオンファントムはカリオストロ達からは興味を失ったように背を向け颯人達の方に歩いていく。表情と言うものが存在しない為顔色を窺うと言う事は出来ないが、それでもその佇まいからは喜びを抑えきれずにいるのが手に取るように分かった。
「あぁ〜、待っていた。待っていたぞ、お前に会えるこの時を……!」
「は? え、俺? 何処かで会ったか?」
生憎とファントムの知り合いは居ないので、会いたかったなどと言われても今一ピンとこない。そんな颯人の困惑も知った事ではないと言わんばかりに、レギオンファントムは喜びに震える声で言葉を紡いだ。
「こうして直に見て分かった。お前は美しい……美しい心の持ち主だ!」
「は? 何言ってんだこいつ?」
ますます訳が分からないが、少なくとも危険な奴であると言う事だけは分かった。颯人は意識せず前に出て、奏達を守る様に立ち塞がった。
その行動が更にレギオンファントムの琴線に触れた。
「お前のその美しい心……壊させてくれぇッ!!」
「チッ!?」
突然駆け寄り薙刀を振り下ろしてくるレギオンファントムに対し、颯人はウィザーソードガンを構え振り下ろされた薙刀を受け止めた。レギオンファントムのパワーはウィザードとなった颯人を大きく上回るのか、颯人はそのまま押さえつけられるように膝を折り地面に跪く。
それを奏達が黙って見ている訳もなく、颯人への攻撃に夢中になっているレギオンファントムを横から攻撃して引き剥がした。
「コイツッ!」
「オォッ!」
奏と響、2人のガングニールが唸りを上げてレギオンファントムを捉え颯人から引き剥がす。そして大きく距離をとったレギオンファントムに、間髪入れずクリスのライフルに変形させたイチイバルの一撃が叩き込まれた。
「ブチ抜けッ!!」
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