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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
大会に向けて
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第三者side

ここは大魔闘演武の本戦参加ギルドを決めるための予選会場。そこでは目の前に沈むブルーノートを擁した蛇鬼の鰭(オロチノフィン)の姿があった。

「バカな・・・」
「先生が手も足も出ないなんて・・・」

自分たちのギルドのエースである存在がなす統べなくやられ、自分たちも身体を起こすこともままならないほどの大ダメージ。それを行った一人の男は、つまらなそうに口を真一文字に結ぶと、後方に待機していた同じギルドの模様が入った仮面を付けている者たちの元へと歩いていく。

「これで準々決勝進出か」
「弱いな」
「いいんじゃない?本番は三ヶ月後なんでしょ?」
「あぁ。そこまではゆっくり調整させてもらうとしよう」

全員が余裕綽々といった表情を見せる面々。彼らは勝利を喜ぶこともせずその場からそそくさと立ち去る。

「・・・」

先を行く五人から遅れた一人の人物。彼は足を止め、治療を受けている対戦相手を一瞥すると、顔を伏せ、前の五人を追いかけるように歩みを再開したのだった。







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