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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
大会に向けて
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の解散中に記者として仕事していたこともあり、フィオーレのギルドのことに詳しいルーシィさん。俺とウェンディは聞き覚えのないギルドに首をかしげていたけど、すぐにグレイさんも割って入る。

「いや、黄昏の鬼(トワイライトオウガ)も力を付けてるみたいだぜ」
「確かに。私たちが解散している間、マグノリアをずっと守っていたこともありますからね」

同じマグノリアにある魔導士ギルド黄昏の鬼(トワイライトオウガ)。言われてみればそんなギルドあったなと思いつつも、確かに可能性は十分にあるとも思える。

「なぁ?シリル」
「どうしました?」
「そういえば、天狼島で戦った奴がいたギルドなかったか?」
「あぁ、蛇鬼の鰭(オロチノフィン)ですか?」

悪魔の心臓(グリモアハート)にいたブルーノートがいた蛇鬼の鰭(オロチノフィン)。行動こそあれだったけどあそこも正規ギルドではあるため参加資格はある。それに純粋にあの人の力は驚異だ。

「あぁ!!なんか話してたら戦いたくなってきたぁ!!」
「昼間遊んでた奴が何言ってんだ」
「なんだと!?」
「やんのかコラァ!!」

大魔闘演武のことを考えてやる気が漲ってきた様子のナツさん。それに今日、リリーと共に修行をしていたガジルさんが皮肉を言うと、いつものように喧嘩が始まりそうになる。

「やめんか、二人とも」

そんな二人を止めるエルザさん。しかし、なんだか違和感がある。彼女の呂律が回っていないような・・・

「「「げっ!?」」」

わずかな違和感を抱いた俺たちは彼女の手元を見て青ざめた。その手には先ほどまでなかったはずの酒瓶が握られており、彼女の顔が赤くなってきているのだ。

「ん?どうした?ナツ、グレイ、シリル」

しかしまだギリギリで彼女は正気を保てているように見える。だが、いつ彼女の暴走が始まるかわからないため、俺たちは視線を交わすと一目散に走り出しーーー

「待たんかぁ!!」

彼女の投げた剣がその進路を塞ぐように突き刺さった。

「あの・・・」
「エルザ・・・さん?」
「もしかして・・・」

その行動でようやく全てを理解した女性陣も顔が青くなっていく。反対に真っ赤な顔をした緋色の剣士は勢いよく立ち上がり、こちらへと中身が空になった酒瓶を投げつけてきた。

「酒を告げぇ、それができないなら・・・酒を告げ」
「「「ひぃぃぃぃぃ!!」」」

結局その日は正気を失ってしまった彼女の相手を一晩中やらされた俺たちは翌日、昼間頃まで起き上がることができなかった。てか朝に何事もなく起こしにきたエルザさんは二日酔いにならないのだろうかと疑問を抱きながら、俺たちは頭痛によりふらつく足取りで修行へと向かう羽目になったのだった。








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