大会に向けて
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受けていた。
「やったぁ!!また女の子とイチャイチャ祭りじゃん!!」
大魔闘演武の開催を聞いて一人走り回って大喜びしている銀髪の少女。そんな彼女の隣にいた黒髪の剣士はタイミング良く脚を出し、ソフィアはそれに躓いて転んでいた。
「落ち着け、全くお前は・・・」
「そんなこと言ってぇ」
「カグラもエルザに会えるのが楽しみな癖に」
「なっ////そ・・・そんなことは・・・」
平静を装っていたカグラだったが、エルザの名前が出た途端にあわてふためき顔を赤くする。その姿を見て人魚の踵の魔導士たちはさらに茶化していた。
「誰もソフィアのこと心配してくれないんだ・・・」
そんな中、カグラに足をかけられて転倒していたソフィアは誰からも手を差し出してもらえなかったことに不貞腐れ、頬を膨らませていた。
その頃、青い天馬では一人の男の予想外の宣言によりざわついていた。
「え!?一夜さん出ないんですか!?」
青い天馬のエースである一夜。そんな彼が今回の大魔闘演武に参加しないと言うのだ。それを聞いた面々は驚きを隠せなかった。
「メェーン。今回はみんなに任せようと思う。もちろん、もしもの時はリザーブ枠として参加しよう」
その言葉に不安に包まれていたメンバーたちが沸き上がる。それだけ彼がギルドの精神的支柱であることを物語っていた。
「頼むぞ、タクト」
「はい!!一夜さん!!」
ギルドが彼の一言で沸き立つ中、一夜は自身がもっとも期待を寄せている青年へと声をかける。それを受けた彼ももちろん一夜のことを尊敬しているため、その表情は明るいものへとなっていた。
シリルside
マスターから大魔闘演武の知らせを受けた俺たちは、今回も修行のためにとあの場所へと来ていた。
「海だぁ!!」
「燃えてきたぁ!!」
視界一面に広がる青い海に広い砂浜。俺たちは今回も合宿をするためにとアカネビーチへとやってきていた。
「よっしゃあ!!泳ぎまくってやるぜ!!」
「勝負だ!!ナツ!!」
「望むところだ!!」
先頭を行くナツさんとグレイさんは全力疾走で海へと走り出す。その様子を見ていた黒髪の青年は、冷たい視線を送っていた。
「修行はどうしたんだ?」
「いや・・・今日一日くらいなら・・・」
前回の合宿の時は俺たちとは別行動を取っていたガジルさんだった
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