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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第111話 やってきました砂の世界!四天王ゼブラという男!
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た。


「あっゼノヴィア」
「なんだ、イッセー?」
「お前は残ってくれ、ちょっと話がある」
「えっ?……分かった」


 ゼノヴィアは一瞬驚いたが納得して頷いた。


「イッセー君、ゼノヴィアをお願いね」
「分かった」


 イリナは相棒の不調を見抜いていたようで俺にそう言ってきた、流石長年パートナーをしてきただけの事はあるな。


 俺はイリナに頷くと皆もゼブラ兄を追いかけていく。残ったのはゼノヴィアとテリーだ。


「よし、俺達も行くか」
「そういえばイッセー、フロルの風をマーキングしてくれた協力者とはまだ会っていないがもうこの辺にはいないのか?」
「この町にいるぞ。今頃皆を驚かせる準備をしているだろうな」
「そうか、私も会ってみたかったな」
「心配しなくても直ぐに俺達も会えるさ。だからやることをさっさと終えて皆と合流しよう。後砂漠は日差しが強い、肌が焼けない様にこのフードを被っていくぞ」
「分かった」


 そして俺達は町を離れて目的の場所に向かった。


「イッセー、私達は何処に向かっているんだ?」
「『貯水ラクダ』をレンタルしてる町だ」
「ラクダ?」
「ああ、砂漠の旅では必需品な存在だ。特に水は一応多めに用意しているがそれでも沢山あった方が安心だからな」


 俺は貯水ラクダをレンタルすることが目的だとゼノヴィアに話す、貯水ラクダは蛇口のついたラクダで自由に水を出すことが出来る希少なラクダだ。


 俺は砂漠を渡りながらそのレンタルラクダがある街を目指す。その道中で俺はゼノヴィアと二人っきりになった目的を果たすため彼女に声をかける。


「なあゼノヴィア、なにか悩みでもあるのか?」
「えっ……」
「ここ最近少しボーッとしてる事があるからな、何か悩んでるんじゃないか?」
「……」
「もしかして俺が原因か」
「ッ!」


 俺の言葉にゼノヴィアはドキリとしたような顔になった。ゼノヴィアから視線を多く感じたからな、もしかしたらと思っていたが当たっていたようだ。


「済まないゼノヴィア、俺は知らない間にお前に不快な思いをさせていたみたいだ」
「い、いや違う!私が悪いんだ!いつまでもウジウジしている私が……」


 ゼノヴィアはそう言って目を逸らした。


「ゼノヴィア?」
「……なあイッセー、男と女の間に友情は存在しないって本当か?」
「へっ?」
「前に見た雑誌に書いてあったんだ、男と女に友情など存在しないと……結局肉欲にまみれた爛れた関係になるんだって……」
「お、おう……」
「私をそれを見た時お前との友情を馬鹿にされたような気がしたんだ、だから私達の関係は決して爛れたモノじゃないと証明したかったんだ。でも……」

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