暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第111話 やってきました砂の世界!四天王ゼブラという男!
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「これはクナーファっていうお菓子だよ。チーズやクリーム、ナッツやレーズンを入れて焼き上げたんだ。ゼブラは大人だから洋酒入りのを上げるね、ティナやリンもお酒入りで良い?」
「あたしはお酒入りで良いわ」
「ウチはお酒は苦手だから止めておくし、普通のを頂戴」
そして私達は姉さまの作ったクナーファを食べてみます……うん、美味しいです!細麺状の生地はよく知る洋菓子の触感とは違った触感で濃厚なチーズやクリーム、そこにナッツやレーズンの触感も加わって見事な一体感を出しています。
「ん〜?アツアツなのに美味しいわ!いくらでも食べれちゃいそう!」
「僕、こんなに美味しいお菓子食べたの初めてですぅ!」
イリナさんやいつの間にか目を覚ましていたギャーくんも美味しそうに食べていました。
「おい女、お前強いだろう。俺と喧嘩しろ」
「ちょ、ゼブラさん!?」
なんと料理を食べ終えたゼブラさんがいきなり姉さまにケンカを売りました。なにをやってるんですか!?
「あはは、噂にたがわず好戦的なんだね。でも今は止めておくよ、貴方とやり合ったら私も覚悟しないといけないからね」
「正直な奴だな。まあいい、今はコーラの方が先だ。腹も膨れた、イッセーと合流するぞ」
「あ、はい……」
そう言ってゼブラさんは一人で行ってしまいました。まあしっかりカードで支払っていましたが……
「姉さま!大丈夫ですか?」
「平気だよ。でもゼブラさんってマイペースな人だね、イッセーのお兄さんって癖のある人ばかりにゃ」
「姉さまはゼブラさんが怖くないのですか?」
「ん〜、まあ私は『アレ』を知ってるからね。個人的な感想で言うと彼は善人でもないし悪人とも言いにくいかな?」
「どういう事ですか?」
「きっと今に分かるよ。それよりもイッセーはいないの?」
「先輩は別行動中です」
「そっか、ざんね〜ん……久しぶりに頭を撫でて欲しかったにゃん」
姉さまの言葉の意味は分かりませんが私達は姉さまも加えて先輩のいる場所に向かいました。
「そうだ、姉さまに言っておかないといけないことがあります」
「なにかな?」
「実は……」
私は父様の形見の包丁を折ってしまった事を姉さまに伝えました。前に会った時はメルク包丁を扱えるように必死で修行していたので話す機会が無かったんです。
「そっか、お父さんの形見の包丁が折れちゃったんだ……」
「姉さま、ごめんなさい……父様の大切な形見の包丁を折ってしまって本当にごめんなさい……」
私は思わず泣いてしまいました。姉さまだって父様や母様が死んで悲しかったのに形見の包丁を私に預けてくれたんです。でも私は凡ミスで包丁を折ってしまいました。
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