第百一話 残暑を感じてその二
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「ですが暦では」
「そうなりますよね」
「そうですよね」
「私もそう思います。秋になれば」
咲は微笑んで話した。
「涼しくなってです」
「過ごしやすくなりますね」
「そして食事やスポーツ、芸術に」
「恋愛ですね」
「秋は実りの季節なので」
それ故にというのだ。
「そうしたこともです」
「ありますね」
「はい、そうです」
こう咲に話した。
「この季節はです」
「そうした季節ですね」
「ですから小山さんもです、恋愛の秋といいますが」
「ああ、占いで」
「出ていましたね」
「じゃあ私は」
「いえ、占いでは何時とはです」
速水はすぐに答えた。
「出ていないので」
「秋にですか」
「あるとはです」
「言えないですか」
「ですがあの占いは結構近い将来のことを占ったので」
「秋にですか」
「出会いがあり」
そしてというのだ。
「あの占いの様にです」
「恋人の逆ですね」
「そうなることもです」
「有り得ますか」
「はい、ですが恋人の逆でもです」
速水もまたカードのことを話した。
「必ずしもその通りになるとはです」
「限らないですか」
「申し上げた通り占いは未来を予言するものではありません」
「道標ですね」
「運命、未来は絶対ではありません」
速水は咲に確かな顔と声で述べた。
「ですから」
「それで、ですね」
「変わるものなので」
だからだというのだ。
「占いの通りにはです」
「なるとは限らないですね」
「いい結果が出たならそうなる様に進み」
そしてというのだ。
「悪い結果が出たならです」
「そうならない様に進むことですね」
「そうしていくもので」
それでというのだ。
「恋人の逆でもです」
「そうなるとはですね」
「限らず」
「いい結果になることもですね」
「小山さん次第です、全ては努力とです」
「選択ですね」
「それ次第です、ですから」
その右目で咲を見つつ話した、左目も見えているのだがそちらはあくまで髪の毛に隠れていて咲からは見えない。
「恋愛の秋それも実りある」
「そうしたものにするのはですね」
「小山さんの努力です」
「それ次第ですね」
「左様です」
まさにというのだ。
「それ次第です」
「そうなんですね」
「まさにです」
速水はさらに話した。
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