第二幕その二
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「表情や身振りもあるんですね」
「最後のお後が宜しい様でもいいですね」
ジョージはそこまで言いました。
「独特のものがあって」
「私達も面白かったです」
恵梨香はにこりと笑ってお話しました。
「本当に」
「うむ、落語は奥が深いお笑いじゃ」
リンキティンク王は笑顔で言いました。
「さっきのは若い人であったがのう」
「あの、ただです」
ここでナターシャは言いました。
「今の落語着物を着ておられましたが」
「落語はそうじゃな」
「アフリカ系の人でしたね」
落語家の人はというのです。
「そうでしたね」
「それが何かあるのかのう」
「いえ、日本ですと」
「外の世界でもお前さん達が暮らしておる国じゃな」
「日本人がお話してるんで」
「それは当然だよ、ここはオズの国だよ」
カエルマンがナターシャに笑顔でお話しました。
「オズの国はアメリカが反映されてね」
「色々な人がいる国だから」
「日本以上にそうなっているからね」
そうしたお国柄だからだというのです。
「アフリカ系の人が落語をしてもね」
「普通なのね」
「そうだよ、そうした国なんだよ」
オズの国はというのです。
「そこはわかっていようね」
「そういうことね」
「漫才も新喜劇もそうだしね」
こちらのお笑いもというのです。
「コントもだよ」
「歌舞伎や浄瑠璃もだよ」
王子はこちらもと言います。
「そうなっているよ」
「色々な人がですか」
「演じたりお話したりね」
「されてるんですね」
「そうだよ、あとね」
王子はさらにお話しました。
「ここには大阪城もあるけれど」
「お城もあるんですね」
「うん、そちらにも行って」
そうしてというのです。
「城主でこの街の主である人ともお会いするけれど」
「その人ってまさか」
「安土城でお会いしたと思いますが」
「豊臣秀吉さんですか?」
「あの人ですか?」
「若しかと思いますが」
「そうだよ、秀吉さんだよ」
その通りとです、王子はナターシャ達五人に答えました。
「あの人もおられるからね」
「あの人ですか」
「物凄く楽しい人ですよね」
「気さくで親しみやすくて」
「器も大きくて」
「素敵な人ですよね」
「この街でも人気者でね」
秀吉さんはというのです。
「僕も大好きだよ」
「立派な人ですよね」
クッキーも言います。
「あの人は」
「全くじゃ、わしも見習わんとな」
リンクティンク王も言います。
「あの人は」
「全くですよね」
「あの器の大きさと気さくさはのう」
こう王子にも言うのでした。
「わしも一国の王であってオズの国の住人じゃからな」
「あの人みたいにですね」
「立派にならんとな」
「僕もそう思います、
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