第二幕その一
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第二幕 笑いの街
皆が駅に下りるとです、何とプラットホームにリンキティンク王とボボ王子がいました、ナターシャ達五人は彼等を見て驚きました。
「えっ、まさか」
「まさかと思いますが」
「迎えに来てくれたんですか?」
「僕達を」
「駅まで」
「ほっほっほ、その通りじゃよ」
まさにとです、リンキティンク王は五人に答えました、いつも通り明るく朗らかで飛び跳ねんばかりに陽気です。
「友達を迎えに来るのは当然であろう」
「王様がどうしてもと言ったんだ」
王子は微笑んで答えました。
「それで新喜劇を観た後でね」
「ここで待っておったのじゃよ、たこ焼きを食べながらな」
「たこ焼きですか」
「うむ、この街の名物の一つのな」
ナターシャに答えました。
「それにアイスキャンデーもな」
「この街アイスキャンデーも有名ですしね」
「それでじゃ」
だからだというのです。
「そうしたものを食べつつな」
「待っていてくれたんですか」
「いや、王様たこ焼きが随分気に入ってね」
また王子がお話します。
「ここに来て毎日みたいに食べてるよ」
「いや、蛸をあの様にして食べるなぞな」
それこそとです、リンキティンク王は言いました。
「思いも寄らんかったわ」
「あれはい食べものですよね」
「可愛くて食べやすくて」
「しかも美味しいです」
「手頃ですし」
「すぐに出来ますし」
「お好み焼きや焼きそばや串カツもよいが」
リンキティンク王はこうした食べものも挙げます。
「たこ焼きはその中でもじゃ」
「最高なんですね」
「王様にとって」
「だからですか」
「毎日みたいに召し上がられていますか」
「そうされていますか」
「うむ、それでお前さん達を待つ間十舟食ったぞ」
それだけというのす。
「みっくちゅじゅーちゅと一緒にな」
「僕は豚まんも食べていたよ」
王子はこちらもとお話しました。
「そちらをね」
「ああ、あの豚まんですね」
「焼き餃子と焼売もいいですよね」
「王子はそちらもですか」
「豚まん召し上がられてましたか」
「そうだったんですか」
「あちらもいいね、何かと美味しいものも多くて」
王子はにこにことしてお話します。
「何を食べようか困る位だよ」
「この街はそうなんだよね、美味しいものが多過ぎるからね」
魔法使いも笑って言います。
「何を食べるか困るよ」
「そうですね、じゃあ今から」
「うん、この街を楽しもうね」
「そうしましょう」
王子は笑顔で応えてでした、まずは皆で寄席に行きました。そこで落語を聞いたのですがリンキティンク王はといいますと。
最初から最後までお腹を抱えて笑っていました、もう立っていられない位です。それ
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