暁 〜小説投稿サイト〜
星河の覇皇
第八十四部第一章 梟雄の復活その二十四

[8]前話 [2]次話
「どうしても」
「左様ですね」
「このことは」
「軍事費を減らせるのは平和になったならです」
「それからのことです」
「それからは違います」
「他の分野に予算を多く回せる様になります」
 歳入につながるつまり国家が繁栄する分野にというのだ、そうした分野に予算を多く回したいという本音だった。
「そうなりますので」
「だからですね」
「戦争が終わることですね」
「統一され」
「そうして」
「ただその統一は」
 それはというと。
「やはりです」
「我がティムールによってです」
「そうでなければなりません」
「絶対に」
「そしてその為には」
 何としてもというのだ。
「確かに多くの軍事費も必要です」
「それもです」
「その為にはです」
「軍務省の話を聞きましょう」
「これはティムールの為です」
「国債を発行してもです」
「軍事費を確保しましょう」
 何があってもというのだ。
「多くの国債を発行してでも」
「後で財政が破綻しても」
「まずは今です」
「どうあるか」
「戦争に勝つことです」 
 これが第一であることは彼等もわかっていた。
「その為には」
「正直困りますが」
「そうも言ってもいられません」
「ティムールの為ですから」
「どれだけの戦費も」
「その後の労苦も」
「幾らでも」
 こう言うのだった。
「するものです」
「国家の存続、統一を考えると」
「借金も」
 これもというのだ。
「当然です」
「まして借金で滅んだ国はあるか」
 この言葉も出て来た。
「これまで」
「はい、ないですね」
「これまでは」
「歴史上借金を抱えた国は多かったです」
「それがかなりの額になった国も」
「破産した国もあります」
「それも数多く」
「ですが」 
 それでもというのだ。
「借金で滅んだ国はありません」
「一国たりとも」
「サハラでは滅んだ国は多いです」
「それこそ無数に」
「一年に一国滅んだ」
 興ると共にだ。
「そうした計算もあります」
「つまり千年の間に千の国が滅んだ」
「そうなりますが」
「戦争で滅んだ国はあります」
「そうした国は非常に多いですが」
「しかし」
 それでもというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ