暁 〜小説投稿サイト〜
神々の塔
第十九話 悪魔の正義その十三

[8]前話 [2]次話
「そやな」
「人の不安を煽って」
 世界がその一体何か今もわからない危機で滅亡すると予言だと吹聴して煽ってというのだ、この世界ではそうした輩が彼等が起きた世界より顕著に存在するのだ。
「そして」
「それで信者さん増やしてな」
「お布施させて」
「お金を手に入れてな」
「人とお金集めて」
「勢力になってな」
 リーはさらに言った。
「そこからな」
「クーデターとか狙うわ」
「巨人軍もな」
 その彼等もというのだ。
「そうした連中かも知れん」
「実態はまだよおわかってへんけど」
「それでもや」
「そうである可能性もあるね」
「中核がカルト教団で」
「権力を目指してる」
「私達を倒してな」
 今の政府である自分達をというのだ。
「そしてな」
「そうしたケースも考えられるわ」
「別に政権交代はええにしても」
「そんなカルト教団が政権に就いたら」
「碌なことにならんわ」
 リーは言い切った。
「もうそうなることがな」
「目に見えてるね」
「予言を吹聴して勢力拡大するなんて」
「その教義を見たら」
「ほぼ確実に碌なもんやないしな」
 こう綾乃に話した。
「そういうの見たらな」
「そんな人等に政権は任せられん」
「そやからな」
「世界の危機を煽る様な予言は」
「こっちも対処せなあかん」
「そうしたことやね」
 綾乃も頷いた、そうした話もしながらだった。
 一行はさらに先に進んでいった、塔の踏破はまだ先であった。


第十九話   完


                 2023・3・23
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ