プレリュードその三
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「三人いればそれでバンドができるでおじゃるよ」
「そうなりな。どうせ暇なり」
「それもいいぞよ」
「ついででおじゃる」
ケガレシアはさらに言うのだった。
「ヒラメキメデスも呼ぶでおじゃるよ」
「そうなりな。それではなり」
ヨゴシュタインが頷きであった。彼を呼んだ。
「ヒラメキメデス、いるなりか」
「はい、ヨゴシュタイン様」
早速ヒラメキメデスが出て来た。しかしであった。
後ろに何かごてごてした外見の二人を連れて来ていた。彼等はというと。
「むっ、この者達は」
「何者ぞよ?」
ヨゴシュタインとキタネイダスがヒラメキメデスに問う。
「見たところ我等と同じなりな」
「ゴーオンジャーに負けたぞよ?」
「いやいや、我々はアバレンジャーに負けたんだなあ」
「そういうわけだ」
二人はこう彼等の言葉に答えてきた。
「我が名はミケロ」
「同じくヴォッファ」
こう名乗るのだった。
「以後お見知りおきなんだなあ」
「そういうことでな」
「先程お会いしまして」
ヒラメキメデスは慇懃な仕草でガイアークの三人に告げる。三人の横ではウガッツ達がコミカルな動作で踊り続けている。彼等も健在だ。
「それでなのですが」
「ふうむ、左様でおじゃるか」
ケガレシアは彼の言葉を聞いてまずは納得した。
「ではあれでおじゃるな」
「はい、お友達になりたいとかで」
「やっぱり二人だと寂しいんだなあ」
「だから我等も」
「よいなりよ」
ヨゴシュタインが快諾した。
「では六人で楽しく遊ぶなり」
「そうぞよ。友達は多い方がいいなり」
「その通りでおじゃるよ」
ヨゴシュタインとケガレシアも賛成した。
「それでは六人で」
「バンドをやるでおじゃるよ」
「ああ、待て待て」
「バンドもいいけれど」
しかしここで。ヤバイバとツエツエが彼等の前に出て来たのであった。
「何か冥界が騒がしいんで来てみたら」
「面白い人達がいるわね」
「むっ!?何でおじゃるか?」
「我等と同じ匂いがするのがまた出て来たんだなあ」
ケガレシアとミケラが言った。もう早速見抜いていたのだ。
「どうやらお仲間でおじゃるが」
「何の様なんだなあ」
「おいおい、外に出ようぜ」
「もう一度人間界にね」
二人はこう言って彼等を誘うのである。
「折角だからよ」
「ガオレンジャー達をぎゃふんと言わせるのよ」
「ガオレンジャー?」
「ゴーオンジャーではないなりな」
「聞いたことがないぞよ」
ヴォッファもヨゴシュタインもキタネイダスも彼等の存在は知らなかった。
「しかしそれでも」
「面白そうなりな」
「久し振りに外に出るのも悪くないぞよ」
「その通りでおじゃるな」
ケガレシアも笑顔でそれに賛成するのであった。
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