第一章
[2]次話
藤井寺の焼肉
亜細亜大学で活躍してだ、栗橋茂はドラフト一位で近鉄バファローズに入団することになった、彼はプロ野球選手になれたことにい喜んだが。
近鉄に決まってだ、友人達にこう話した。
「東京から大阪に行くからな」
「やっぱり不安だよな」
「正反対の場所だからな」
「東京と大阪だと」
「ああ、どんなところだろうな」
栗橋は友人達に考える顔でさらに話した。
「一体」
「そう言われてもな」
「俺達も大阪のことよく知らないからな」
「色々東京と違うらしいけれどな」
「それでもな」
「そうだよな、パリーグってこともな」
このこともと言うのだった。
「気になるしな」
「テレビでやるっていったら巨人だよな」
「何といっても」
「パリーグなんて殆どしないからな」
「東京にもパリーグのチームあるけれどな」
それでもというのだ。
「あまり聞かないな」
「巨人と違ってな」
「東映とロッテな」
「もうロッテは本拠地ないしな」
「東京スタジアムなくなってな」
もうなくなったその球場の話もした。
「それでロッテは東京にいないな」
「東映か」
「パリーグってな」
「テレビの試合もなくて」
「精々ラジオだな」
「人気もない」
「そんなリーグだな」
友人達は栗橋に次々と言った。
「それで近鉄か?」
「本拠地大阪だったな」
「大阪市は南海だろ」
「近鉄は確か藤井寺だったな」
「藤井寺って何処にあるんだ」
「大阪の何処にあるんだ」
彼等は東京にいて関西のことはあまり詳しくないがそれを差し引いても藤井寺と言われてもわからなかった。
「全然知らないな」
「近鉄って親会社鉄道会社だったな」
「そこから色々やってるんだよな」
「大きなグループっていうが」
「関西の企業だしな」
「俺達知らないな」
「それで近鉄っていうチームは
あらためてこのチームの話になった。
「どんなチームだよ」
「何かずっと最下位だったよな」
「最近ちょっと強くなったんだって?」
「三原さん監督になってたな」
三原修、彼がというのだ。
「今も監督だったか?」
「いや、もう辞めただろ」
「最近鈴木啓示っていうエースが頑張ってるな」
「背番号一だったか」
「高校野球みたいだな」
「何かあまり知識ないな」
「そうだよな、どうも」
誰もがそうだった、そして栗橋もだ。
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