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星河の覇皇
第八十四部第一章 梟雄の復活その十七

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「眠られる様になった」
「それは何よりです」
「これでかなり違いますね」
「疲労については」
「そして疲労の問題が解決すれば」
「それでだ」
 まさにというのだ。
「かなり違う、機械は交換は利くが」
「人は違いますから」
「どうしても」
「若し倒れますと」
「事故で命を落とされますと」
「取り返しがつきませんね」
「どうしても」
 スタッフ達も口々に話した。
「そうなると」
「だからですね」
「休養は第一ですね」
「そうして休んでもらい」
「さらに働いてもらう」
「そうしていきますね」
「それがいいだろう、もうここもだ」 
 工場もというのだ。
「戦場と変わらない」
「そうなってきましたね」
「確かに」
「今の状況は」
「そう言って差し支えないですね」
「最早」
「だからだ」
 それだけにというのだ。
「余計にだ」
「身体を大事にしてもらう」
「戦う場だからこそ」
「それに故にですね」
「この度は」
「酸素タンクで休んでもらおう」
 こう言ってだ、工場長は即座に酸素タンクを用意させ工場で働いている者達に使わせた。それは瞬く間にだ。
 多くの兵器工場で導入されていきそうしてだった。
 工場で腹いている者達は英気を養って仕事にあたれた、そのうえで兵器が二十四時間体制で建造されていき。
 前線に届けられていく、艦艇達は塗装され進水式の後で戦場に向かっていく。だがその建造状況を見てだった。
 ティムール軍務省の者達は難しい顔で言っていた。
「工場も頑張ってくれていますが」
「それでもですね」
「建造は満足すべきではないですね」
「ぎりぎりです」
「そういった状況です」
「どうにも」
 こう話すのだった。
「苦しいですね」
「そう言うしかないですね」
「ぎりぎりでは」
「艦艇の補充は出来ていますが」
「それでもですね」
「予備戦力が用意出来ていないです」
「そこまでは至っていません」
 艦艇の建造状況はというのだ。
「よりです」
「より多く必要です」
「前線で不足していることは論外にしても」
「それでもです」
「予備戦力がある程度の建造状況であって欲しいです」
「全ての軍用の艦艇の建造工場を動員してもこれとは」
「ではですね」
 ここで彼等はこうも話した。
「予備戦力としては旧式艦艇の導入も」
「それも検討しなくてはならないですね」
「制服組からもそうした意見が出ていますが」
 即ち軍人達からもというのだ。
「そうした意見も出ていますが」
「それでもですね」
「それを現実のものにするか」
「それは、ですね」
「真剣に検討せねばならないですね」
「予備戦力がなければ」
 前線で動いている戦力だけでなくというのだ。
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