暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生と桜島
第一幕その十二

[8]前話 [2]次話
「その時はね」
「一緒にだね」
「行かせてもらうよ」
「ではね」
「あとね」
 王子は先生にこうも言いました。
「自衛隊の基地もね」
「ああ、鹿屋のだね」
「行ってきたらどうかな」
「そのつもりだよ」
 先生は笑顔で応えました。
「鹿児島に行くのならね」
「あちらにもだね」
「行くよ、鹿屋だね」
「そう、あそこだよ」 
 王子もまさにと答えました。
「あちらにね」
「行ってだね」
「そしてね」
 そのうえでというのです。
「自衛隊そしてかつての日本海軍特にね」
「特攻隊の人達だね」
「あの人達のことを学ぶよ」
「そうするね」
「絶対にね」
「そうしたらいいよ、何ていうかね」 
 王子は悲しい様な切ない様な声で言いました。
「悲しくてそしてとてもね」
「奇麗だね」
「何て言うのかな、悲痛美かな」
「特攻隊の人達はね」
「日本の為に全てを、命を懸けてね」
「特攻をしてね」
 そうしてとです、先生も言います。
「敵を倒したんだ」
「世界でそんなことした人達ってね」
「いないよ」
「そうだね」
「苦しい状況でもね」
 戦争がというのです。
「そこまでするなんてね」
「信じらないし」
「これ以上はない位に悲しくて」
「そして奇麗だね」
「それがね」
 まさにというのです。
「悲痛美だよ」
「そうした奇麗もあるんだね」
「そうなんだ」
「それが特攻隊にはあるんですね」
「特攻隊の資料は江田島にもあるよ」
「海軍兵学校だった場所に」
「今は海上自衛隊幹部候補生学校だね」
 そちらになっているというのです。
「そうだね」
「そこにもあって」
「うん、そしてね」
「鹿屋にもだね」
「あそこの基地から飛び立ってね」
 特攻隊の人達はというのです。
「そしてね」
「皆だったね」
「散華したんだ」
 先生は悲しい声をお顔でお話しました。
「その鹿屋のね」
「特攻隊の資料館にも」
「行って来るよ」
 そうするというのです。
「絶対にね」
「そうするね、じゃあね」
「王子もだね」
「行くことが出来たら」 
 そうであるならというのです。
「行かせてもらうよ」
「それではね」
「楽しみにしているよ」
「そうしてくれるね」
「是非ね」
 先生は皆に笑顔で言いました、そうしてです。
 鹿児島に行く日にあちらでの日程のこともお話しました、先生は今度は九州の最南端に行くのでした。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ