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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
あるがままで
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震えている。

「つまり…アホたれ貴族が実力のある平民達を危険な前戦に追いやり、自分たちは後方で安全に我が儘に威張り散らしているって事?」
「その通りですリュカ殿!…しかし悪い事ばかりではありませんよ…前線に出るという事は、私の様に平民出身でも、功績を立てて出世する事が出来るのですから!」
「その割には、お前は副隊長なんだ…ロマリア王は人を見る目があると思っていたが、存外大したことは無いの?」
いま、この謁見のまで笑顔なのは3人…
リュカとロマリア王とラングストンだ。
アルル達は胃を押さえ…ロマリア兵や大臣等は鬼の形相で体を震わせている。

「私が隊長になれないのは、平民の下には就きたくないと言う、素晴らしい意見をお持ちの貴族様方がいらっしゃるからですよ。陛下は素晴らしいお方です!勘違いなさらずに…」
「ふ〜ん…貴族が随分と力を持ってるんだねぇ…そう遠くない未来に、この国は潰れるね!」
リュカの侮辱は止まらない…
グランバニアに居た時と同じように、他国の…それも異世界の貴族共を怒らせる。
元より自制心の無い者が殆どの為、リュカの暴言に我慢出来ず、剣を抜き放ち襲いかかる!

「バギマ」
しかし、リュカへ攻撃が届く直前に、殺傷力を無くしたリュカのバギマが吹き荒れ、虚栄心だけの貴族達を勢い良く壁際へと吹き飛ばす。
「よえ〜………どうしようもなく弱いなぁ…」
「あはははは!流石リュカ、誰一人殺さずに戦意を奪うとは…あっぱれだ!」
上機嫌なロマリア王とラングストン…
近衛騎士隊長を始め、近衛騎士達は面目丸潰れ…

その後アルル達はロマリア王に持て成され、城で夕食を共にした。
尚、ラングストンが気を利かせて、リュカにだけ特別料理『シーフードピザ・魚介類抜き』を用意した為、後頭部を思いっきり殴られたのだった。




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