暗躍編 真凛・S・スチュワートという女 前編
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爆乳と爆尻は、僅かに身動ぎするだけでぷるぷると揺れ動いていた。
「そう、それは楽しみね。それが叶うだけの力があなた達にあれば、の話だけど」
「ぐぅうぅッ……!」
その白く豊穣な肉体からは濃厚な女のフェロモンが滲み出ており、この狭く薄暗い研究室は、彼女の肢体から漂う芳醇な匂いで充満している。そんな色香に惑わされ、油断し切っていた男達は皆、彼女の華麗なハイキックでノックアウトされてしまったのである。
(……なんなんだ、この女の蹴りは……! 大した威力でも無いはずなのに、身体に力が入らなくなる……!)
(仮面ライダーでもない生身の女如きに、何故俺達が……! これが対策室最強の特務捜査官と名高い、真凛・S・スチュワートだというのかッ……!?)
例え改造人間であろうと元が生身の人間である以上、人体の「急所」は共通している。
顎を横薙ぎに蹴られて脳を揺さぶられてしまえば、たちどころに平衡感覚を失い、まともに立つことも出来なくなる。その弱点を顧みず、力任せに真凛の肉体を組み敷こうとした男達は、相応の報いをその身で味わう羽目になったのだ。
「真凛・S・スチュワート……! 貴様だけは絶対にタダでは済まさんッ……! 貴様の同僚達も家族も、皆殺しにしてくれるッ!」
「……その手の口説き文句は対策室に居た頃もお約束だったけれど、いい加減聞き飽きて来たわね。語彙力まで同じ。よほど教養に恵まれなかったのかしら」
「き、貴様ぁあぁーッ! 我々ノバシェードを……舐めるなァァッ!」
だが。人の身と引き換えに得た改造人間としての力が、生身の人間1人にすら通じない現実など、並の精神力で受け止められるはずもなく。微かに余力を残していた最後の1人は真凛の挑発に乗り、ふらつきながらも彼女目掛けて襲い掛かろうとしていた。
「その上……堪え性もない。つくづく救えないわね」
無論、そんな緩慢な動きで彼女を捕らえられるはずもない。真凛は敢えて柔肌に触れられる寸前まで引き付けると、そこから勢いよく優美な背を仰け反らせ、細くしなやかな両手を後方から地に着ける。
「んっ……!」
その弾みで、豊満な乳房がどたぷんっと弾む瞬間。後方倒立回転の要領で振り上げられた真凛の白い美脚がピンと伸び、鮮やかな弧を描いて男の下顎を爪先で蹴り上げてしまうのだった。
衝撃の反動で特大の爆尻がぶるるんっと揺れ動き、下から顎を打ち抜かれた男の身体が浮き上がって行く。ドレスの裾が倒立によってふわりと舞い上がり、その下に隠されていた「絶景」が露わになる。
「……残念、ハズレよ」
「ごはぁァッ……!?」
だが、顎を蹴り上げられ天を仰いでいた男に、その「絶景」を拝める瞬間は訪れなかった。蹴りによって一瞬身体が浮き上がっていた彼はドレスの下を
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