]世、裏の顔を知る。
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な人を守りたいからって言ってたよね。正直『この平和な日本で何言ってんだこいつ……』って思ってた」
「あ……そ、そっかぁ。うん。……まぁ、それでね? 俺の中では、桔梗ちゃんはすでに大切な友達になってるんだよ。だから、もし桔梗ちゃんが苦しんでるなら、少しでもいいから楽にしてあげたいなぁって思って。溜めた鬱憤を受け止めるくらいはできると思うからさ」
「……」
本心を打ち明けると、桔梗ちゃんは黙って俯いてしまった。
(あ、やばい。怒らせちゃったかな?)
そう心配したが、再び顔を上げた桔梗ちゃんはいつも通りの笑顔になっていた。
「あははっ、うん! わかったよツナ君。じゃあその時はお願いね? 私のストレス発散に付き合ってよね♪」
「! う、うん! もちろん!」
「よし! じゃあ約束のおまじないをしよ♪」
「え? おまじない?」
「うん、おまじないっ♪」
そう言いながら、桔梗ちゃんが右手の小指を差し出してきた。
どうやら指切りゲンマンをしたいらしい。
俺も右手の小指を差し出して、桔梗ちゃんと小指を絡める。
「じゃあ行くよ〜?」
手を揺らしながら、桔梗ちゃんが歌を歌い始めた。
「ゆーびきり、げんまーん、嘘ついたら、人生終わらせるっ! 指切ったっ♪」
歌い終わりと同時に指を離した。
桔梗ちゃんは満足そうに笑っている。
なんか歌詞がおかしかった気がするけど……守ればいい話だよな、うん。
「うんっ♪ これでおまじないは完了! じゃあ今度こそ帰ろっか! あ、 送って行ってくれない?」
「あ、うん。わかったよ」
「ありがとうっ♪ じゃあマンションに帰ろ〜!」
桔梗ちゃんが俺の隣に並んで歩き始める。慌てて俺も、桔梗ちゃんの歩幅に合わせて歩き始めた。
??ツナ達の後ろをついて行く綾小路は、ただひたすらに、櫛田桔梗の事を注意深く観察していた……
す。
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