家庭教師、X世の同級生に会う。
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だった。
その者は髪が短めで、左頬に花弁の様な模様が浮かんでいる。
「元に戻りました」
「はい……しかし、そのボックスの事は何回見ても理解できませんね。……本当に科学者が作ったんですか?」
「ええ。今より未来の、ですけどね」
「はぁ……未来とかそんな……私でも理解できない事があるなんて……」
「有栖さんはこれからですよ。これからもっと天才として成長して行くんですから、悲観することはないです」
「はぁ……同級生のあなたにそんな励ましを受けるなんて。……本当に今の現状に苦しみますよ。……ユニ」
「それもこれからわかる様になりますよ。有栖さんは天才なんですからね。あ、お茶入れますので少し待っていてくださいね」
その後、ユニと坂柳はダイニングテーブルでお茶を飲みながら話すことにした。
「……それで、なんで沢田さんを観察してるんですか?」
「決まっているじゃないですか。私と同い年で、超巨大勢力のマフィアのボスに選ばれた人がいるんですよ。どんな男なのか気になるじゃないですか」
「ん〜。まぁ沢田さんが気になるのは分かりますね」
微笑みながらそう言うユニとは対照的に、坂柳の表情は暗い。
「私は期待してたんです。きっと私とは違うタイプの支配者だから、退屈な学校生活に張りを出してくれるのではないかと。なのに……蓋を開けてみれば、ただの凡庸な不良品じゃないですか」
「ええっ?」
本音を吐露した坂柳に、さっきまでとは一変してほっぺたを膨らませてむくれるユニ。
「……沢田さんは素晴らしい人なんですよ、不良品ではないです!」
「……そういえば、さっきもそう言ったらリボーンさんもイラついてましたね。……あなた達、あの男のどこを見てそんな事を言っているんですか?」
「ふん! 実際に接してみればすぐにわかりますよ!」
「……」
むくれたままブーブー言うユニを見て、坂柳の中に一つの疑問が湧いてきた。
「……ねぇユニ。そんなに沢田君の事を認めているなら、私の所ではなく沢田君のそばにいた方がいいんじゃないですか?」
「え? ……ああ、ははは♪ 私があなたのそばにいるのは、ちゃんとした目的があるからですから。たとえ身の周りのお手伝いをしないとしても、私は有栖さんのお側にいますよ」
「……なんでですか?」
「え、この間もいいましたよ? あなたを守るためだって!」
「……ボンゴレの10代目がいるから、周りにも被害が出かねないからですか?」
「はい、それも理由の1つですね」
「……」
坂柳が聞こうとしても、ユニは知
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