家庭教師、X世の同級生に会う。
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、なんでさっきの会話を隠れてまで聞いてたんだ?」
「ふふふ。いえ、私も聞きたくて聞いたわけじゃないですよ? ちょっと沢田綱吉君とリボーンさんの動向を観察していたら、たまたまこの時間にこの場にいた、それだけです」
この場にいるのがたまたまではない事は明らかだが、そんな事に気を取られるリボーンではない。
「……俺とツナの動向を探ろうとしてたってのか。……で、観察してどう思ったんだ?」
「……リボーンさんは話に聞いてた通り、常に冷静で理知的な判断をされるプロの仕事人……そう感じました。しかし、沢田綱吉君は……ただの不良品にしか見えませんでしたね」
「! ほう……中々の正直者らしいな」
リボーンが鋭い視線を坂柳に向けるが、坂柳は笑みを崩さずに淡々と自分の考えを述べ始める。
「冷静で理知的なリボーンさん。そして、9代目のお爺様と仲の良い理事長の娘である私。この2つの事実がある以上、少しばかり本音を言わせて頂いても命は取られない……そう考えて、正直に言わせて頂きました」
「なるほど。大した分析力を持っているんだな」
「ええ。私は天才ですから」
自分で天才と言ってのける坂柳。
そして、それが本当の事であると思わせる程に、威風堂々とした佇まいである。
「……今日は本当に観察をしていただけです。もう今日はここで観察を止めて、マンションに帰って休む事にしますね」
「……ああ。もう暗いから、気をつけて帰れよ?」
「まぁ。初対面の私にそんな優しいお言葉……さすがは一流の男性は違いますね。その忠告、しっかりとお聞き致しました。それでは失礼します」
坂柳はもうここに用はないのか、後ろに振り返ってからゆっくりと杖をついて歩き始める。
……その後。歩き始めていた坂柳にリボーンが背中に向けて声をかける。
「……おい」
「……はい?」
「……あ・い・つ・は、元気にしてるか?」
「! ……はい。いつも元気にしてますよ」
「そうか……よろしくと伝えておいてくれ」
「……承りました」
リボーンのあいつという言葉に、坂柳は一瞬驚いた顔を見せる。しかし、すぐに笑顔に戻ると、何事も無かったかの様に歩き始めた。
その後、坂柳を見送ったリボーンは、再び小道の影に消えて行った……
?? 女子用マンション、エントランス ??
ウイイーン。
坂柳が自動ドアを通りエントランスに入ると、1人の女子生徒が坂柳に近寄ってきた。その女子は、長い髪を後でポニーテールにしており、なにより……目が死んで
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