]世への刺客。
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世を始末した者は、家族全員ジョーコの支配から抜け出す事を許してくれるんだってよ! そりゃ飛びつくに決まってるよなぁ!」
一度上がってしまった憎悪のボルテージはそう簡単には下がらない。
大きく上がっては少し下がるのをひたすらに繰り返している。
「……命令を受けた俺は、準備の為に調査屋に依頼をして沢田の事を調査してもらった。その結果、沢田がこの高校に入学することを突き止めた。しかも、この高校に在籍中はボンゴレのヒットマンはボンゴレ]世を守らないというオマケ付きときたもんだ! もうこれは神様が俺に微笑んでいると思ったねぇっ! 俺自らボンゴレ]世の懐に飛び込み、確実に始末することができる訳だから!」
普段はずっとヘラヘラしている山内の顔が、愉悦を極めたような顔へと変わっていく。
「そして入学して同じクラスになった俺は、まずは沢田の精神を弱らせようと思ったんだ。だからPPの混乱に乗じて、沢田に対する不信感をクラスメイト達に植え付けた! 作戦はすごくうまく進んでいたんだ! クラスメイト達は沢田から距離を置き、沢田は孤立した。これで俺の計画は成功する……そう思っていたんだ」
愉悦を極めたような顔から、今度は強い憎悪を感じる程に歪んだ顔へと変わっていく。
「……なのに、なのに! 綾小路! 堀北! 平田! 櫛田! この4人は沢田を無視しようとしなかった! おかげで沢田は精神を弱くするどころか、学校生活を普通に楽しみ始めやがった! くそがっ! あのくそ共がっ! 俺の計画、俺の完璧な計画を邪魔しやがってぇぇっ! 池の野郎もだ! なんでメールを保存してやがる! 消しとけって言ってただろうがぁぁっ! ……はぁっ、はあっ!」
ため込んだ鬱憤を一気に吐き出し過ぎたのか、山内は息を切らして一度話が止まってしまう。
ゆっくりと息を整えると、再び話始めた。
「……俺がメールを送ったとバレた以上、今の俺は沢田にマークされているはずだ。しばらくはうかつに行動できねぇ。……だけどな、再び俺の信頼度が上がった時。その時があいつの最後だ! もう失敗しねぇ! 完璧な作戦を立てて、今度こそ確実に沢田を消してやる! あっはっはっはっはぁっ!」
高笑いをする山内を他所に、ボンゴレのヒットマンが長いため息を一つ吐いた。
「はぁ〜っ。……残念だが、お前じゃツナは消せねぇな」
「……あ? 何を言ってやがる?」
「さっきから完璧だのなんだの言ってるけどな、お前の作戦はアホすぎて誰も引っかかったりしねぇぞ?」
「ああっ!? 意味わからねぇ事を言ってんじゃねぇぞ!?」
「……はっ、そんな事にすら気づけないお
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