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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
]世への刺客。
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「ジョーコファミリー。ファミリーをチェスの駒に例えて順位付けをしていて、更に殺人をゲームとして日常的に楽しんでいるゲス野郎の巣窟……ってイタリアンマフィアの間じゃ有名だぞ。いくつかの国に汚れ仕事を請け負わせる奴隷を飼っているって噂もあったしな」

 

 自らも憎んでいるジョーコに対する他のファミリーからの非難。

 山内はまた少し気分が良くなっていた。

 

「ははは! ひどい噂だなぁ。……まぁ本当のことだけど。そう、俺はジョーコファミリーに飼われているschiavo Giapponeスキャーボ・ジャッポーネだ。」

「schiavo Giapponeスキャーボ・ジャッポーネ、日本の奴隷か」

 

 ボンゴレのヒットマンは、山内の階級名をわざわざ言い直した。

 (こいつも消してやろうか?) 

 気分が盛り上がっている山内は、自分が世界最強であるかのような考え方になっている。

 

「それで? ジョーコの下っ端がなんでツナに関する嘘の噂を流したんだ? ……それがジョーコからの命令なのか?」

「……半分正解かな? 俺がジョーコから受けた命令は一つ。『ボンゴレ]世、沢田綱吉を消せ』……これだけだ」

「! ……ツナを消せと言われてるのに、ツナの交友関係を壊したのはなぜだ?」

 

 一度は妨害された、自分の完璧な計画を披露するチャンスがまた巡ってきた。

 

「簡単さ。俺の力じゃ普通に戦闘を挑んでも勝てないからだよ。だから、精神的に追い詰めて、沢田が弱り切った時に救いの手を差し伸べる。……そうすれば沢田は俺の事を完全に信頼するだろう? そうなってから隙をついて始末するつもりだったんだ」

「……なるほどな。お前は戦闘訓練を受けていないわけか」

「当然だろ? 使い捨ての駒に訓練をさせる程、ジョーコは資金がないからな。だからこそ、俺の様な使い捨ての歩兵を影響力を広げたい国で見つけるんだよ」

「……お前はなんで歩兵になったんだ?」

「はっ、山内の家系に生まれた者は、ジョーコの歩兵となるように大昔に決められてるんだとよ」

「……そうか」

「意味わからねぇだろ? 山内に生まれてしまっただけで、ジョーコの為に命を捧げる事が決定されてんだぜ? でもよ、そんな不幸な運命から、ついに抜け出せそうなチャンスが巡ってきたんだ!」

 

 完璧な計画を披露するも、計画に関係ない事ばかり聞いて来るボンゴレのヒットマン。

 やがて、話題が山内の大嫌いな自分の家系に関するものへ切り替わる。

 その結果、喜びから憎悪へと山内の心境が変化していく。

 

「……そのチャンスが、ツナを始末する事なのか?」

「その通り! ボンゴレ]
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