]世への刺客。
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いわ」
「山内って本当に抜けてんなぁ! ツナの優しさに感謝しろよ?」
「……お前が言うなよ、須藤」
「あははっ♪ でも、無事に解決して良かったよねっ!」
山内君の距離感の近いスキンシップにより、場は完全に「山内ってしょうがない奴だよな」という空気になってしまった。
桔梗ちゃんの締めの言葉を皮切りに、再び談笑始める皆。
俺は皆の会話に相槌を打ちながら、たまに会話に加わる様にしてその場をやり過ごしたのだった。
?? 祝勝会終了後、山内の場合 ??
祝勝会終了後。池、須藤と共にツナの部屋を後にした山内は、「ちょっと散歩してから帰る」と2人に言って、1人で敷地内の道を歩いていた。
「……あ〜、こんな簡単にバレるとは思わなかったわ」
道に転がる小石を蹴りながら、山内は呟くようにそう独りごちた。
??カツン。コロンコロン。……ピタッ。
山内がなんとなく小石の転がる先を目で追っていると、小石は細い路地に繋がる小道の入り口で止まった。
「……ん?」
小石が止まった場所からもう一度小石を蹴ろうと、小道の入り口へ進行方向を変えた山内。
すると……独特な雰囲気を放っている男の影が、小道の奥の方から自分の眼前まで伸びて来ていた。
(……なんだ? スーツ姿の男か?)
男の影を見て、スーツ姿の大人の男だと山内は判断した。
すると。影の持ち主がいるであろう小道の奥から、男性とも女性とも思える、子供の様な声が聞こえてきた。
「おい、山内。……止まれ」
「!」
自分の名前を呼ばれた山内はピタッと動きを止める。
(なんだよあの声。影の姿からは想像できないような声だったぞ?)
言われた通りに動きを止めた山内に、謎の声が再び話しかけて来た。
「お前……なんであんなでメールをクラスメイトに送ったんだ?」
「……その事を知っているってことは、さっきの会話を聞いていたんだろう? さっき言った通りだよ」
「……俺に嘘は通じねぇぞ。本当の事を話せ」
「……本当の事を言ってるんだけど?」
「そうか、言う気がないか。だったらこっちから言わせてやろう」
謎の声は、そこまでは特に何も感じない声だった。しかし、その後からの声からは、明確な敵意が感じ取れた。
「……お前。どこのマフィアの回し者だ?」
「! ……なるほど、それを聞いて来るって事は、あんたはボンゴレのヒットマンだな?」
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