]世、受け入れられる?
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せっかくカッコいい事を言っていたのに、最後の言葉で台無しにした綾小路君。
堀北さんも呆れたように目元を手で抑えている。
「ふっ、ふふふふ、ふははははっ!」
俺達3人のやりとりを見ていた茶柱先生が急に大きな笑い声を上げた。
「ふふふ……沢田ぁ、お前は本当に面白い奴だなぁ。この短期間で堀北や綾小路という癖のある奴を味方につけるとは。中々出来る事じゃないぞ? いや、さすがの包容力だと言うべきか?」
「……ありがとうございます」
そして、茶柱先生は学生証端末を取り出した。先生も持っているのか、教師用の端末なのかもしれない。
茶柱先生の端末に俺達の端末からポイントを送信する。3人では割り切れないので、俺と堀北さんが45,000ポイントずつ、綾小路君には10,000ポイントだけ支払ってもらう事になった。
ピコンという電子音が鳴ると、俺の所持PPが減った。ちゃんと送信できたらしい。
茶柱先生は自分の端末を確認すると、頷いてから話を続ける。
「うむ。確かに100,000ポイント受け取った。これで須藤の退学は取り消しとする」
「ほっ……ありがとうございます!」
「取引だからな。仕方ない」
そう言った茶柱先生は、タバコをもう1本取り出して火を付けた。
口から白い煙を吐き出しながら、茶柱先生はどこか遠い目をし始めた。
「……未だかつて、Dクラスが上のクラスに上がった事はない。それでもお前達は足掻くつもりか?」
「はい。Aクラスまで成り上がるって決めたので」
「私もです。必ずAクラスまでたどり着いてみせます」
「……俺は、沢田の事をサポートするくらいはしてみようかと」
「……不良品と判断されたお前達がか?」
茶柱先生は俺達を煽るような事を言って来るが、さっきまでと違い、何かに期待しているような感じがする。
「……不良品だって、頑張れば良品に変わることが出来ます。俺はそれを自ら体験しているので、これに間違いはありません」
「ふふ。なら楽しみにしておこう。暖かく見守らせてもらうよ、担任としてな」
その後、俺達は教室に戻った。
一時限目は英語だったのだが、ラッキーな事に自習と黒板に書かれており、先生もいなかった。
??がらら。
「!」
俺が教室に入った途端、クラスメイト達の視線が俺に集中した。
そして、須藤君は立ち上がって俺の肩を掴んできた。
「さ、沢田。お前達どこに行ってたんだ!?」
「え、えっと、茶柱先生の所だよ?
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