]世、受け入れられる?
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だけ猶予をもらってクラスメイト達にポイントを借りにいくか? いや、みんなポイントはギリギリのはず。借りれるとしたらあの3人くらいか……)
「……茶柱先生。少しだけ猶予を……」
バタン!
頭の中で思考を整理し、行動に移ろうとしたその瞬間。屋上の扉が開け放たれる音がした。
思わず扉の方に振り返ると、そこには堀北さんと綾小路君が立っていた。
「あれ、2人ともどうしてここに?」
俺がそう2人に問いかけると、綾小路君は無言のままだったが、堀北さんはため息を一つ付き、呆れ顔になった。
「はぁ……ねぇ沢田君。私に相談もしないで、1人でどうにかしようとするのはどうなのかしら」
「えっ? あ、でもこれは俺が1人で決めたことだし、堀北さんを巻き込むわけにも」
「はぁ……」
言い訳を言うと、またも堀北さんはため息を一つ吐いた。
「沢田君、『俺達は一緒にAクラスを目指すパートナーだ』とか言っておきながら、失敗した責任を1人で取ろうとするのはおかしいんじゃないかしら? ……それとも、やっぱり私の事が信じられないの?」
「あっ……」
堀北さんに「俺は君を信じてるから、君も俺を信じて欲しい」って言っていた事を思い出す。
「い、いや! そんな事ないよ!? もちろん信じてるよ!?」
「……だったら、私にも責任の一端を取らせなさい。私もポイントを出すわ」
「えっ! いいの?」
「当然よ。だって私達は……パ、パートナーなんだから」
「!」
そう言うと、堀北さんは顔を赤らめながらそっぽを向いてしまう。今まであんな事を誰かに言った事がなかったのか、すごく恥ずかしいのかもしれない。
「……うん! そうだよね! ごめんね、1人でやろうとしちゃって」
「……別に。もういいわよ」
そう言いながら堀北さんが俺の隣に並ぶ。
「2人で50,000ポイントづつ支払います。それで問題ありませんよね」
「ふむ、いいだ……」
「ちょいちょーい。俺を無視しないでくれよ」
堀北さんと一緒にポイントを支払おうとしたその時。さっきまで無言だった綾小路君が声をかけてきた。
「どうしたの? 綾小路君」
「……俺にもポイントを出させてくれ」
「え? どうして?」
「……俺も今回の計画に協力してた訳だしな。最後まで俺も協力させてくれよ」
「……綾小路君」
「それに、沢田は友達だしな。友達の為に協力するのは普通……らしいぞ?」
「なんで疑問形なのよ……」
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