]世、中間テストに向けて奔走する。
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ツナ君(≧∇≦)
今朝の内に、もう一度勉強会に参加するように須藤君達にお願いして欲しいと桔梗ちゃんに頼んでいた。池君と山内君は参加してくれるようだし、上々だと思う。
というわけで、放課後に俺の方からもう一度須藤君にお願いをしてみることにした。
?? 放課後、バスケ部用体育館前 ??
放課後になり、体育館前で須藤君を待っていると、須藤君はすぐにやってきた。
「あ、須藤君!」
「あ? ……沢田か。なんの様だ?」
須藤君は、俺を見て嫌そうな顔になったが、話は聞いてくれるらしい。よかった〜。
「今日、また図書館で勉強会をやるんだ。須藤君も参加してくれない?」
「ああ? 櫛田にも言ったがなぁ、俺はもう勉強なんて絶対しねぇから」
「……その結果、退学になったとしても?」
「ああ、どっちみち今更足掻いたとこでどうにもならねぇよ」
「……バスケができなくなってもいいって事?」
「っ!」
バスケという単語に、須藤君は敏感に反応する。やっぱり、須藤君にとってバスケが何にも増して大事なモノなんだろう。
……山本における野球みたいに。
「くそっ! もういいんだよ! バスケならここじゃなくてもできらぁ!」
「……でも、プロのバスケ選手になりたいんでしょ?」
「っ!」
須藤君が動揺しているのが分かる。勉強するなら退学でいいって口では言っていても、本心ではこの学校でバスケを続けていきたいんだ。
「……」
「この学校でバスケを続けていたいんでしょ? プロになる為に」
「!」
「学校である以上、勉強からは逃げられないよね。高校に行かずにプロを目指す道だってあったと思う。それを分かっててもなお、勉強が嫌いなのにこの学校に入学したって事は……この学校を卒業すれば夢が叶うって思ったからじゃないの?」
「……」
須藤君は何も言い返さず、唇を噛み締めて悔しそうな顔をしている。
「……そこまで大事にしている夢なのに、諦めちゃっていいの?」
「……たくねぇよ……」
「え?」
「俺だって諦めたくねぇよ! でもよ! 勉強はどうしても苦手なんだよ!」
ついに本音を叫んだ須藤君。これでいい。あとは俺が信じてあげれば、きっと須藤君は勉強会に参加してくれる!
「……俺が手伝うよ」
「あ!?」
「須藤君1人で無理なら、俺が手伝うよ。須藤君が赤点を回避できるように」」
「……お前、何言ってんだ? 昨日の俺見てたろ? 全然勉強できない俺を手伝っ
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