]世、中間テストに向けて奔走する。
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堀北さんの到達した答えに俺も賛同する。そして、綾小路君も賛同してくれるようだ。
「……堀北。俺も沢田の意見に賛成だ」
「綾小路君……そう」
堀北さんは俯き、自分の弱点について考え始める。やがて顔を上げると、彼女のの顔は不安そうな表情に変わっていた。
「……私、分からないわ。沢田君の言いたい事は理解できるけど、私が他人にそんな風に接することができるのかわからない」
「大丈夫だよ!」
「え……?」
「俺は信じてるよ! 堀北さんなら他人を信じられる強い人になれるって!」
「……沢田君」
「それに、堀北さんはDクラスで収まっていい人じゃない! 本当はAクラスにいるべき人だって事も信じてる!」
「……どうして、そんな簡単に信じられるのよ……」
「だって俺達、協力してAクラスを目指しているパートナーでしょ? だから俺は堀北さんの事を信じ続ける! だから……堀北さんも俺の事を信じてみてくれないかな? 明日また、絶対に須藤君達を連れて行くから! 堀北さんも、須藤君達にも分かりやすい授業内容を考えて欲しいんだ」
「……でも私、そんな簡単に彼らの事を信じれないわ」
「うん、いきなり変わるのは難しいよね。だからそこまでは望まないよ。堀北さんには、『須藤君達なら勉強を頑張ってくれる』って事を信じてる俺・の・事・を信じて欲しいんだ」
「……沢田君の事を、信じる……」
「うん! まずはそこから初めてみようよ!」
「……」
堀北さんは返事をせずに立ち上がり、俺達に背を向けた。
「……他人を信じる事が出来ようになるか、それは分からないわ。……だけど、頑張ってみる。……沢田君、ありがとう」
堀北さんはそう言い残すと、マンションへと帰って行った。
「……俺達も帰るか」
「うん……あ、俺はまだトレーニングの途中だった! 綾小路君、俺はまだやる事があるから、また明日ね!」
「そうか……わかった。また明日な」
そうして、俺は綾小路君とも別れて、筋トレをする為に空き地へと向かったのだった。
?? 翌日 ??
次の日の昼休み、綾小路君と昼ごはんを食べていたら桔梗ちゃんからメールが届いた。
from桔梗ちゃん
池君と山内君は、もう一度参加してくれるって!
……でも、須藤君はダメだったよ。ごめんね(T . T)
fromツナ
そっか。ありがとう桔梗ちゃん。須藤君には俺からもう一度お願いしてみるよ
from桔梗ちゃん
うん! 頑張ってね♪
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