]世、勉強会に参加する。
[8/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
(対処出来ないレベルじゃない。雲雀の方が強そうだな)
俺が裏拳を躱す為に足を動かそうとした、その時。
「……!(足が!)」
「! ……」
急に足が硬直して、上手く動かせなくなってしまった。
頭の中でリボーンの言った事がリピートされる。
『肉体の限界を超えて、急に体を動かせなくなる可能性もあるからだ』
(くっ! トレーニングと連続攻撃を受けるのに体を酷使していたのか? このままでは腹に裏拳が決まってしまう!)
なんとか腕でガード出来ないかと試みるも、裏拳のスピードが早くてガードが追いつかない。
(これは、もう避けられないか)
生徒会長の裏拳を喰らうのを覚悟した、その時。何者かの手が生徒会長の裏拳を受け止めてしまった。
「! 綾小路君!?」
「! 綾小路……」
「……ほう?」
堀北が言った通り、生徒会長の裏拳を受け止めたのは綾小路だった。
「……俺の攻撃を受け止められる奴が、Dクラスに2人もいるとはな。……綾小路、と言ったか?」
「……そうだけど?」
綾小路が生徒会長の腕を離すと、生徒会長はメガネの位置を直し、話を続けた。
「綾小路……その名前の生徒の事は聞いている。入学試験で全教科50点を取ったそうだな。そしてこの前の小テストでも50点。100点満点中の50点……狙って揃えているのか?」
「なっ……」
「全教科、50点?」
俺と堀北は驚いて綾小路の顔を見る。しかし、綾小路はいつもの真顔を崩さない。
「……偶然って怖いですね」
「ふん。中々ユニークな男達だな。……鈴音」
「っ! はい……」
生徒会長は綾小路から堀北に目線を移した。堀北は緊張した声で答える。
「お前に友達がいたとはな。正直驚いた」
「! 彼らは……友達ではありません。ただの……クラスメイトです」
「ふん。相変わらず、孤高と孤独の意味を履き違えているようだな」
そう言うと、生徒会長はひらりと身を翻して俺達に背中を向けた。。
「鈴音。上に上がりたければ、死にものぐるいであがけ」
そう言い残し、生徒会長は小脇のスペースから出て行こうする……が、途中で立ち止まり、俺の立っている方へ向き直った。
「……沢田。今度また手合わせすることがあればその時は……肉体の状態を万全にしておいてもらおう」
「!」
「ふんっ、相手のコンディション不備で勝ったとしても、なんの意味も
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ