]世、勉強会に参加する。
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けど。いいの?」
「うんっ♪ 私に考えがあるから! ……あ、そうだ! 2人とはまだ連絡先を交換してなかったよね? せっかくだし、今交換しない?」
桔梗ちゃんは、学生証端末を俺達の前に差し出した。
「あ、うん、もちろん!」
「……俺も構わないぞ」
「うんっ♪ 気軽に連絡してねっ!」
そして、俺達は連絡先を交換しあった。よく考えれば綾小路君とも交換してなかったのでちょうどいいタイミングだったな。
「あれ? 桔梗ちゃん、その手どうしたの?」
「え?」
連絡先を交換した際に、桔梗ちゃんの右手が赤くなっていて、さらに少し傷が付いている事に気がついた。
「! ……あ〜これね? 実はさっき転んじゃったんだ〜。その時にこうなったんだと思う♪」
「そうなの? 一応、後で消毒はした方がいいよ」
「うんっ! ありがとうツナ君♪」
「……」
「……じゃあ、3日後の勉強会でもよろしくねっ♪」
「うん。本当にありがとう、桔梗ちゃん」
「……助かったよ、櫛田」
その後、俺達は一緒にマンションへと帰った。
よかった、これで無事に勉強会が開けるぞ!
……と、思っていた時期が俺にもありました。
?? 3日後の放課後、図書館 ??
「……無知無能つったか!」
「ええ。連立方程式も解けないで、これからどうやって生きていくのか。私だったら怖くてしょうがないわね」
最初こそおだやかに始まった勉強会……いや、そうでもないか。桔梗ちゃんが強引に勉強会に参加してきた事で、堀北さんの機嫌は最初から悪かったもんね。
しかし、桔梗ちゃんの作戦が、勉強会の場に無理やり入り込んで須藤君達からも桔梗ちゃんを参加させるように後押しさせるって事だったとは……正直驚きました。
すぐに怒る須藤君とクールに正論で煽る堀北さん。この2人は近づけたら危険な組み合わせだったかも。
「けっ! こんな問題解けなくてもな! 俺はバスケのプロになるから問題ねぇんだよ!」
「バスケのプロ? はっ、幼稚ね。そんな簡単にプロになれる世界だと思っているの? あなたみたいに物事を途中で投げ出してしまう人間に、プロになることなんて到底無理だと思うわよ?」
「っ! ふっざけんな!」
激昂した須藤君が堀北さんの胸ぐらを掴む。
「ちょっと! 須藤君、落ち着いてよ!」
「……ちっ!」
桔梗ちゃんに止められた須藤君は、大きく舌打ちをすると堀北さんから手を離した。
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