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]世、動き出す。
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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ   作:コーラを愛する弁当屋さん

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]世、動き出す。

 

 堀北さんと渡り廊下で話した後の昼休み。俺は綾小路君を誘って食堂に向かっていた。

 

「……本当に堀北が一緒に食べようって言ってるのか?」

「うん。3人でランチがしたいんだって」

「……ほー。めずらしい事もあるもんだな」

 

 渡り廊下で協力関係を結んだ俺と堀北さんは、そのまま今後の行動方針についての話し合いに移っていた。

 

 ?? 3時限目の休み時間、渡り廊下 ??

 

「……で、まずは何から協力する?」

「まずは中間テストの対策からよ。1時限目以降、平田君がクラスメイト達を勉強会に誘っていたのは知ってる?」

「うん。勉強会を開くのも俺から提案したから」

「そう。……それで、ほとんどのクラスメイトは勉強会への参加を希望したそうなんだけど、一番赤点の危険性がある3人は参加を拒否したらしいわ」

「赤点の危険性がある奴……須藤君、池君、山内君の3人?」

「ええ。私達はこの3人の為の勉強会を開こうと思うの」

 

 平田君達とは別で勉強会か。

 特に勉強が苦手な3人には、少ない人数での個別指導があった方がいいと俺も思っていた。

 

「……3人の為、か。まぁ少人数の方が見やすいよね」

「ええ。でも5人だと私と沢田君で3人に教えることになるから……もう1人、講師役が欲しい所ね」

 

 もう1人講師役かぁ。生徒1人に講師が1人付いた方が効率的ってことかな。

 

「ん〜。だったら、もう1人協力者を見つける?」

「いいえ。別に今回だけの協力だけでもいいわ。ある程度勉強ができればそれでいい」

 

 俺の提案は即却下されてしまった。

 

「そっか。……だったら綾小路君でもいいかな?」

「別にかまわないけど……彼、協力なんてしてくれるかしら?」

「俺から頼んでみるよ。……というか、他に頼めそうな人がいないし……」

 

 すごい悲しい理由だけど、それが現実だからどうしようもないよね。

 

「……それもそうね。私も沢田君もクラスメイトとは距離を置いてるから、協力を頼めるのは綾小路君しかいないわね」

「う、うん」

「……でも、綾小路君か」

 


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