]世、動き出す。
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」
「……中間で赤点取ったら即退学だぞ?」
「俺はまだ本気を出してねぇんだ。中間では本気を出すから何も心配する必要はない!」
「……本当か?」
「本当だよ! だから勉強会なんて必要な……」
山内君は何かを言いかけて口を閉じ、そのまま少し考え込んだ。
「いや、条件をクリアすれば参加してもいいぞ?」
「条件? なんだ?」
「ふっ! 俺に参加して欲しいなら、かわいい女の子を参加させろ!」
「お前もか。……俺は堀北がいると言ったはずなんだが?」
「ああもう! 理解しろよ! 櫛田ちゃんを参加させろって言ってんだよ!」
山内君はそう言うと、クレーンゲームに蹴りをかましてから逃げてしまった。
「またダメだったな……」
「うん……最後に須藤君の所に行こうか」
「だな。須藤は……バスケ部だったか」
ミッションB 須藤君を勉強会に誘え!
バスケ部用の体育館に行くと、ちょうど須藤君が中に入ろうとする所だった。
「須藤、ちょっと待ってくれ」
「ああ? ……なんだよ、綾小路かよ。あと……誰だ? クラスメイトだったか?」
「あはは……クラスメイトの沢田綱吉です(覚えて貰えてすらいないんかい!)」
認識されていない俺が話す訳にもいかず、今回も綾小路君のお願いする事にした。
「3日後、俺達と堀北で勉強会をするんだ。須藤も参加してく……」
「ああ!? 勉強会? ふざけた事言ってんじゃねぇぞ!」」
須藤君は話が終わる前に綾小路君の胸ぐらを掴んだ。そして大きな舌打ちを一度すると、綾小路君を突き放した。
「ちっ! 俺に指図すんじゃねぇ! 櫛田が参加しない勉強会なんてお断りだ!」
「……だったら、平田の勉強会に参加を」
「うるせぇ! そっちは人数が多くて嫌なんだよ!」
そう吐き捨てると、須藤君は体育館の中に入ってしまった……
「……ダメだったな」
「うん……それにしても」
「ん? なんだ?」
「堀北さんも綺麗なのに、どうして桔梗ちゃんじゃないと嫌なんだろう」
「……櫛田はDクラスのアイドルみたいなもんだからな」
「まぁ、確かにそうか。……いや、でも堀北さんも負けてないんじゃ」
「……沢田。それ以上は言うな。ここにはいないけど、堀北が不憫だ」
「え? う、うん」
俺のせいで話が変な方向に向かっていたのを、綾小路君が軌道修正してくれた。
「……で、どうする?」
「こうなったら……Dクラスのアイドルのお力をお
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