]世、動き出す。
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「誰から誘う?」
「……とりあえず池を誘ってみるか」
「わかった。じゃあ早速ミッション遂行だね!」
「……なんだよミッションって」
「……ごめん、昨日スパイ物の漫画見ちゃって」
「そうか。じゃあこれはミッションって事で」
「おお、案外ノリいいんだね」
と、言うわけで。俺達は早速ミッションに取り掛かった。
ミッション@ 池君を勉強会に誘え!
池君は中庭のベンチでジュースを飲んでいた。
俺ではアレなので、綾小路君に池君に話しかけてもらう。
「池、ちょっといいか?」
「ん? なんだ綾小路。って……沢田もいんのかよ」
「あはは……(すごく嫌そうだ……)」
やっぱり俺では話を聞いてもらえそうにないので、綾小路君に頑張ってもらうことにした。
「3日後、俺達と堀北で勉強会をするんだ。池にも参加して欲しいと思ってな」
「はぁ? 勉強会?」
「ああ。池は平田の勉強会には参加しないんだろ? だったらこっちの勉強会に参加してもらえると思ったんだ」
「……俺はパス。勉強なんて嫌いだしな」
「中間で赤点取ったら即退学になるんだぞ?」
「ん〜、まぁなんとかなんだろ? 俺、一夜漬け得意だしな」
「……それではヤバいと思うぞ?」
「あ〜もう、ウルセェなぁ! 俺に参加して欲しいなら、かわいい女の子を連れて出直して来い!」
「……堀北がいると言ったはずなんだが?」
「そうじゃねぇ! 櫛田ちゃん連れて出直して来いって言ってんだよ!」
池君はジュースをゴミ箱に入れると走って逃げてしまった。
「……ダメだったな」
「うん……池君はまた誘うとして、次は山内君のとこに行ってみようか」
「そうだな」
ミッションA 山内君を勉強会に誘え!
山内君はゲームセンターに居た。クレーンゲームが上手くできなくて憤慨しているみたいだけど、綾小路君は気にせず話しかける。
……今話しかけたら、すぐに断られちゃうんじゃない?
「ああっ! くそっ!」
「……山内、ちょっといいか?」
「ああ!? なんだよ、綾小路か、……ちっ、沢田もかよ」
「あはは……(舌打ちする程嫌われてんの?)」
今回も綾小路君に頑張ってもらおう。
「3日後、俺達と堀北で勉強会をするんだ。山内も参加してくれないか?」
「は? 勉強会?」
「ああ。山内は平田の勉強会には参加しないって聞いてな。だったらこっちの勉強会に参加しないか?」
「やだよ。勉強は嫌いだし
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