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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
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「うん、了解です」

 

 話が終わった堀北さんは、まだ手を付けていないドリアとサラダが乗ったトレイを持って別のテーブルに行ってしまった……

 

(一緒に食べてはくれないんだね……)

 

「……はぁ〜」

 

 堀北さんが去った後、綾小路君は深いため息を漏らしながら椅子にもたれかかった。

 

「……あの〜、綾小路君。ご、ごめんね? 無理やりに協力してもらう事になっちゃって」

「いや、いいんだ。俺が堀北を嵌めたのは事実だからな」

 

 綾小路君に謝ると、綾小路君は吹っ切れたみたいに姿勢を正して座り直した。表情もいつも通りの真顔に戻っている。

 

 そんな彼を見ていると、俺の中に1つの疑問が浮かんできたので、綾小路君に聞いてみる事にした。

 

「……ねぇ、綾小路君はAクラスに上がりたいとか思わないの?」

「全然思わないな」

「……そっか。じゃあ、俺達がAクラスを目指すのは綾小路君的には迷惑になるよね……」

「いや、別にそれは構わないぞ」

「え? でもAクラスを目指すなら、必然的にクラスメイトにも頑張ってもらう事になるよ?」

「……俺は目立たずに平和に高校生活を送れればそれでいいんだ。だから、俺が注目を浴びるとかそういう事にならない限りは、お前達に協力するのも構わないさ」

「……へぇ〜。そうなんだ。うん、わかったよ」

「……それに」

「?」

 

 綾小路君は、ほっぺを爪でカリカリと掻きながら俺の顔を見た。

 

「……沢田は友達だからな。友達のお願いを無碍に拒否するのは……なんというか、失礼だと思う」

「……」

 

 綾小路君の意外なセリフに、俺は思わず彼の顔を凝視してしまった。

 

「……なんだよ?」

「あ、ごめん! 綾小路君の方から友達って言ってくれたのが嬉しくてさ」

「……沢田。お前って……」

「ん?」

「……よくそんなクサいセリフ簡単に言えるよな」

「ええっ!? く、クサいセリフだった?」

「ああ。でも安心しろ、今のは褒め言葉だ」

 

 そんな事を言う割に、綾小路君の表情は少しも変化していなかった。

 

「全然そうは思えないよ? 真顔のままだし!」

「何言ってんだ。俺の人生で一番素敵な笑顔だったのに」

「今のが!?」

 

 その後、俺達はなんだかんだで楽しくスペシャル定食に舌鼓を打ったのだった。

 

 

 

 ?? その日の放課後 ??

 

 3日後の勉強会に須藤君達を誘うべく、俺と綾小路君はさっそく行動を起こしていた。

 


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