]世、仲間ができる。
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しだした。
「……沢田君。平田君に聞いたわよ」
「えっ? ……あぁ」
「1時限目の平田君の提案……あれ、全員に提案するようにあなたが平田君に頼んだらしいじゃない?」
実はその通りなんだ。今朝、登校前の平田君を捕まえて、どこか全員が揃ってるタイミングでさっきの提案をして欲しいって頼んでおいたんだ。平田君も二つ返事で引き受けてくれて助かった。
「うん。そうだね」
あっさりと認める俺に、堀北さんは不思議そうな顔になっている。
「……なんで平田君に提案させたの? 沢田君が自分で言えばいいじゃない」
「あ〜、ううん。俺から言ってたら、さっきみたいな結果にはならなかったと思うよ」
「どうしてかしら?」
「だって、俺はクラスの皆からの信頼が薄いからさ。むしろ少し嫌われてるかもしれないし……そんな奴に『クラスの為に全員で頑張ろう!』なんて言われても、皆がやる気にはならないじゃない? その点平田君はもうクラスのリーダー的な存在になっているから適任だと思ったんだ。俺とも普通に会話してくれるから頼みやすいしね」
「……そこまで考えてるのね」
堀北さんは感心したように何度か頷いた。それから、少し考えをまとめている様な仕草を見せると、堀北さんは何かを決意したかのような顔になって話を続けた。
「沢田君。他人にお願いしてでもCPを稼ごうとしているってことは、少なくともDクラスを上のクラスに押し上げたいって思ってるのよね?」
「うん」
俺はDクラスをAクラスにしようと決めている。それを隠す必要は特にはないよね。
「そう。……なら沢田君。あなたはどのクラスを目指すつもり?」
「Aクラスだよ」
「! へぇ、即答するのね」
「うん。そんな事を聞いてくるって事は、堀北さんもDクラスで卒業するのは嫌なんでしょ?」
「ふふ……そうよ。私もAクラスを目指してる。PPの話を聞かされた時から、あなたはキレ者だと思っていたけど、間違いなかったようで安心したわ」
堀北さんは嬉しそうに微笑んだ。
(堀北さんの笑った顔、初めて見たかも)
「それでね、沢田君」
「うん」
「私と協力してくれないかしら?」
「……協力?」
「ええ。お互いにAクラスを目指しているんだもの、協力するのは合理的だわ」
「ん〜、まぁそうだね」
「じゃあ決まり……で、いいわよね?」
堀北さんとの協力関係か。まずは協力してくれる仲間を作る事は必要不可欠だと思っていたから、この提案は俺にとっても渡りに船である。
「う
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