]世、仲間ができる。
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君の質問に答える。
それを聞いた綾小路君は納得したように何度か頷いていた。
「入学式の時は沢山友達作れそうだなぁって思ってたのに……」
「……うん」
「現実で自信を持って友達と言えるのは、綾小路君くらいなんだよね……」
「……えっ?」
「……えっ?」
「俺らって……友達なのか?」
「え、そこ気にする?」
綾小路君を友達と言ったら、本人にすごく意外な顔をされてしまいました。
友達だと思っていたのに、相手からは友達と思われていなかった。これって結構辛いよね。
ああ、あまりのショックに少し泣きたくなってきたぞ。
「……ぐすっ」
「……ごめん。友達だと思ってもらえてるとは思わなかったんだ。沢田と友達であることには何の異論もない」
「……あんまり嬉しくない慰め方だね」
「まぁそう怒るな。俺だって友達作り失敗してんだから」
「うぅ……フォローの仕方も悲しいよぉ」
「……俺も言ってて辛くなってきた」
このままだと本当に泣いてしまいそうなので、俺達は目線をクラスメイト達へと向けた。
ざーっとクラスメイトを見回すと、ある一点で視線が固定されてしまった。
「……」
「……」
なぜか分からないけど、綾小路君も俺と同じ場所で視線を固定しているのが分かった。
なんだろう。男だから感じるシンパシー的なやつだろうか。
そんな事を考えつつも視線を固定されたままでいると、綾小路君が口を開いた。
「……すごいな、櫛田」
「……うん。すごいよね、桔梗ちゃん」
そう、俺達の視線を捕らえて離してくれないものとは桔梗ちゃんの事である。
だってすごいもん、揺れてるもん。健全な高一男子なら見てしまいますよ! ……と自分の下劣さを無理やり肯定しようとしていると、綾小路くんが再び驚いた顔になった。
「沢田、お前櫛田の事を名前で呼ぶようになったのか?」
「えっ? あぁ、うん。昨日桔梗ちゃんの方からそう言われたんだよ」
「……ほぉ」
なぜ俺が櫛田さんを名前呼びしているのか、その答えは昨日の夕方の出来事にあった。
?? 昨日の夕方、敷地内の道にて ??
「……ぜぇ、ぜぇ。あ〜! やっぱりきつい!」
昨日の夕方、俺はリボーンの教えてもらった「ツナ用肉体強化プログラム」を1人でこなしていた。
(リボーンからの最後の強制指導だ……絶対やっておくべきトレーニングだってことだよな。だった
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