]世、目標を見据える。
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うだ?」
「……普段と変わらない。いや、どこか違う気もするが」
そう返すと、リボーンに鏡をみる様に言われた為、洗面器に設置された鏡を見に行った。
すると……
「! 死ぬ気の炎が出ていない?」
「そうだ。それが小言丸の特殊効果だ」
「……特殊効果?」
リビングに戻り、リボーンに説明をしてもらう。
「小言丸は、一錠で超ハイパー死ぬ気モードになれるわけだが……厳密には今までの様な超ハイパー死ぬ気モードになれてるわけじゃねぇんだ」
「……どういう意味だ?」
「小言丸は小言弾と同じく、静かなる闘志を引き出して内側から全身のリミッターを解除してくれる。しかし、この小言丸は死ぬ気丸の成分も少量含まれていてな? 静かなる闘志の逆である、激しい闘志も同時に呼び起こすんだ。そしてそれがお互いに作用し合う事で、摂取した者の死ぬ気度を減少させてしまう。結果、外されるリミッターが50%程までに限定される。その影響で、死ぬ気の炎が脳天から噴出することを防いでしまうんだ」
「……つまり、今の俺は普段の50%程度の超ハイパー死ぬ気モードってことだな?」
「厳密にはな。名付けるなら、激スーパー死ぬ気モードってとこだな」
激スーパー死ぬ気モードか。体の感覚や頭の冴え方は特に違いは感じないが……どうしてわざわざこんな改良をしたんだ?
「改良した理由はなんだ?」
「死ぬ気の炎や特殊弾はボンゴレの秘匿事項。この学校がボンゴレと繋がってる事を知っているマフィアやヤクザがいる事も分かっているからな。万一に備えて隠せる事は隠したいってわけだ」
「……というか、小言丸を使う機会もないんじゃないか?」
俺の疑問に、リボーンは首を横に振る。
「いや。春の子分達の調べでは、暴力でクラスメイトを従える奴もいるらしい。戦いを避けて通れない事も起きるだろう。それに少しは鍛えたと言っても、通常のお前では喧嘩慣れしている一般人に超直感の恩恵で辛うじて勝てる程度だろ。この学校には喧嘩だけじゃなく、武道に精通してる奴もいるらしいからな。そんな奴らに勝つためには激スーパー死ぬ気モードになる必要がある」
「なるほどな」
リボーンは少しの間を開けてから話を続けた。
「後、他の奴らの為でもある」
「どういう事だ?」
「お前がいつもの様に超ハイパー死ぬ気モードになって戦いをすれば、相手は怪我を免れないだろうからな」
「……そうか」
その後。死ぬ気状態を抜け出した俺を、リボーンは強制的に外へと連れ出した。
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