]世、実力主義の意味を知る。
[3/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
想像してみろ、お前が期末テストで基準点にあと一点足りなくて赤点扱いとなり、夏休みに補習を1人で受ける事になったとする。しかし、その時に何でも買えるお金があったら、お前はどうする?」
「そりゃぁ、一点でいいから売って下さいって先生に頼みに行くさ。……あ! そういう事!?」
「そうだ、学校内でも何でも買えるポイントとなれば、いろんな時に役に立つって事だからな」
「なるほど……」
続いて、リボーンはもう1本指を立てた。
「最後の3つ目。この学校が実力至上主義だって事だ」
「ああ、茶柱先生が教えてくれたヒントだろ? どういう意味かは分からないけど」
「はぁ、やっぱりダメツナだなぁ。よく考えろ? 生徒達の事を監視カメラで監視している学校で、その学校は実力至上主義。つまり、生徒の事情とかは考慮せずに、学校内での行動や、学力とかの実力だけで生徒の事を判断する学校だって事だろうが」
「! そういう事だったのか……え、じゃあ実力不足と判断されたら?」
「簡単に退学になるだろうな」
「えええ〜っ!?」
驚きの余り叫んでしまう。リボーンに「うるせぇ」と顔を蹴られた事で、何とか我に帰った。
「ど、どうしよう。俺、学力はまだまだ低いよ!?」
「そんな事知ってるぞ。だから、そうならないように準備をしておくんだ」
「えっ! 準備?」
そう聞き返すと、リボーンは机の上に一冊の厚い本を置いた。
本の表紙には『ツナ用中学総復習ドリル』と書かれている。
「ツナ用……総復習ドリル?」
「そうだ。このドリルには中学で学ぶ内容が詰め込まれている。これさえやっとけば、高校の勉強にいきなり躓くことは防げるはずだ」
「え、まさかこれを全部やれと?」
「心配すんな。期限は一週間やるぞ。必ず一週間でやりきれ」
「一週間!? 無理無理! こんな分厚いやつ無理だって!」
「言い訳はいいからやれ。ボンゴレの10代目になるんだろうが」
泣き言を言ったら、リボーンが俺の膝上に飛び降りて俺の胸ぐらを掴んだ。
「……わかったよ。やるよ」
そして、それから一週間かけて俺はドリルを全て終わらせたのだった。
?? 一週間後 ??
「ふぇぇ〜」
「……どうした沢田。お疲れみたいだが」
「ああ、うん。ちょっとこの一週間寝る時間を短くしてたからね、疲れたのかも」
午前の授業が終わり、昼休みになった途端に机に突っ伏すと、後の席の綾小路君が心配して話しかけてくれた。
「なんだ、夜更かしか?」
「うう
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ