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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
X世、注意深く観察する。
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て職員室から出ようとしたその時。茶柱先生が声をかけて来た。

 

「沢田」

「……はい?」

「クラスで一番早くポイントの事を確認しに来た褒美だ。ヒントをやろう」

「ヒント、ですか?」

 

 茶柱先生は、ニヤっと笑いながら、話を続けた。

 

「そうだ。……沢田、この学校はな。実力至上主義なんだよ」

「実力、至上主義?」

「そうだ。……ヒントは終わりだ。後は自分で考えるんだな」

 

 そう言った茶柱先生は、デスクワークを再開するのか、引き出しから書類を取り出し始めた。

 

「……失礼します」

 

 職員室から出た俺はそのまま教室に戻った。

 皆もう帰ったらしく、教室には誰もいなかった。

 

(俺も帰るか……)

 

 自分の机から鞄を取り、学生寮のマンションへと向かった。

 

 

 ?? 学生寮・男子用マンション ??

 

 敷地内に建てられたマンション。これがこの学校の学生寮らしい。

 

(はぇ〜。こんな良いマンションで3年間も暮らすのか……)

 

 あまりの豪華っぷりに申し訳なさを感じながらエレベーターに乗り込む。

 

 「え〜っと、俺の部屋は……えっ!? 最上階ぃ!?」

 

 なんと俺の部屋は最上階だった。しかも角部屋……一年で住んでいい部屋なのか?

 

 最上階に着き、エレベーターを降りた。俺の部屋は最上階の角部屋だ。

 ……角部屋かよ!?

 

 俺の部屋がある奥に進んで行くと、途中の部屋から見覚えのある男子生徒が出て来た。

 

「……ん?」

(あ、この人入学式で挨拶してた。……生徒会長だよな?)

 

「……こんばんは」

「ああ。……君は新入生じゃなかったかな?」

「え? あ、はい。そうです」

「……君の部屋はこの階ではないと思うが?」

 

 生徒会長さんは怪訝な眼差しで俺を見てくる。

 

「あ、いえ! 僕も驚いたんですけど、この階の角部屋が僕の部屋らしくて」

「! そうか、あの部屋は君のなのか。……君、名前は?」

「あ、沢田綱吉と言います」

「沢田か……覚えておこう。それでは失礼する」

「はい……」

 

 生徒会長は俺を避けてエレベーターに向かって行った。

 

(……なんか、強そうなオーラが出てる人だな)

 

 只者ではなさそうな気配を感じた。あれが生徒会長って、この学校は何なんだろうか。

 

 その時、茶柱先生の言っていたヒントを思い出した。

 

『沢田、この学校は
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