暁 〜小説投稿サイト〜
ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
X世、高校生になる。
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り出した。またも口の端を上げている。

 

(……これは本気だ。俺が別の自己紹介をしようとした瞬間、あいつに死ぬ気弾を撃ち込まれ、俺はパンツ一丁でロンシャンの自己紹介を死ぬ気でする事になる)

 

 これは究極の選択だ。自分からやれば3年間ボッチで過ごすだけで済むかもしれないけど、死ぬ気状態になれば変態&変人扱いは確定だろう。最悪の場合初日で退学なんて事もあり得るかもしれない。

 

(ダメージが少ないのは……自分からやるほうだよな)

 

 俺が苦渋の決断に頭を悩ませていると、すでに俺に順番が回って来たようで後ろの席の男子が声を掛けてくれていた。

 

「……い。おい、お前の番だぞ?」

「えっ!? あ、そ、そっかぁ」

 

 後ろの席の男子(綾小路君と言っていたはず)に言われて立ち上がると、クラス中の視線が俺に向いて来た。

 

 くっ……こんな衆人監視の中でやらないといけないのか。

 でも、やるしかない。せめてダメージの少ない方を選ぶしかないんだ!

 

 俺は初めてリボーンに死ぬ気弾を撃たれた時の事を思い出していた。パンツ一丁で街中を爆走し、学校の校門前での公開告白。あれに比べれば、こんなの大して恥ずかしくはないはずだろっ!

 

 自分を奮い立たせ、勢いよく自己紹介を始めるっ!

 

「どうも〜☆ 俺っち〜、さーわーだ〜、つ〜な〜? よしよしっ! どぅえす! コンチコンチ☆」

『……』

 

 頑張ってやり遂げた結果。クラスメイト達は無言になってしまった。

 

 あああ〜! そりゃそうだよね!?

 いきなりこんな挨拶する奴引くよねぇ!?

 さっきの美少女も固まっちゃってるし!

 

 パンツ一丁での告白よりは恥ずかしくないと思ってたけど、やっぱり恥ずかしいものは恥ずかしいよっ!

 

 恥ずかしさの余り真っ赤になった俺は、声を震わせながら改めて自己紹介をした。

 

「……す、すみません! 調子乗りすぎました! 俺は沢田綱吉です……」

「……ぷっ、あはははっ♪」

 

 顔を真っ赤にしたまま再度自己紹介をしたら、クラスの誰かが笑い始めた。それはやがてクラス全体に広がっていき、クラスは笑い声で包まれていた。

 

「沢田〜、お前面白えなぁw」

「うんうん、沢田君ね。もう覚えたよぉ〜、あはははっw」

 

 男子も女子も笑ってはいるが、馬鹿にしたような笑いではなく、純粋に面白がってくれているような笑いだった。

 

(よ、よかったぁ……ボッチにならなくて済むかも知れない!)

 

 ?? クラスの笑い声やツッコミに
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